9月12日の記事では,県別・性別の大学進学率を出したのですが,どの県でも進学率は男子のほうが高く,ジェンダー差が結構ある県もみられました。 戦前期では,女子は大学教育を受けられなかったといいます。戦後になってそういうことはなくなりましたが,21世紀の現在でも,「大学教育はどちらかといえば男子にとって重要。子どものうち1人を大学にやるとしたら,勉強の出来に関係なく,男の子優先」。こういう考えの家庭も少なくないことでしょう。 先の記事では都道府県比較をしましたが,スケールを拡大して国際比較はできないか,と考えました。あいにく大学進学率の国際統計はあまりないのですが,各国の国民が,大学教育の重要性の性差をどう考えているかを知ることができます。 毎度使わせていただいている『世界価値観調査』(WVS)において,次のような設問が盛られています。たまには,調査票の設問の原文を掲げましょう。 「大学教育は
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