菅義偉首相は26日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染者の容体が自宅療養中に急変し、亡くなった事案に関し「責任者として大変申し訳ない」と陳謝した。医療提供体制に不備があるため、国民が不安を感じているとの認識も示した。 自宅療養者の死亡を巡り、立憲民主党の辻元清美氏が「公助で救えなかった命がある責任は感じているか」とただしたのに対し、首相は責任を認めた。東京五輪・パラリンピックの開催については「国民の心配があることは承知している」と述べつつ、準備を進める方針を重ねて表明した。 橋本聖子五輪相は、大会開催に必要な医療従事者の人数に関し、1万人程度としたこれまでの想定を感染症対策と共に精査していると説明。「地域医療に支障が生じてはならない。協力する医療機関の負担軽減も含めて準備する」と強調した。(共同)