旧ソ連時代に作られ、廃棄されたロシアの工場が「第2の人生」を謳歌している。仮想通貨マイニングだ。シベリアの大型水力発電所(これも旧ソ連時代の遺産)が作り出す安価な電力にマイナーは引き寄せられている。安価な電力価格と寒冷な気候により、シベリアは国際的なマイニング・ハブとなっており、ヨーロッパ、アジア、アメリカのマイナーがマイニングマシンを設置している。 冷戦時代、ソ連の工場に電力を供給するために作られた東シベリアの「ブラーツク水力発電所」は今、エネルギーを大量に必要とする新たな産業に電力を供給している。ビットコインマイニングだ。 安価な電力と寒冷な気候 アンガラ川のほとりにある工業都市ブラーツクでは、複数の大規模なマイニング施設が稼働している。この地域は気温が低くて冷却コストが抑えられるうえ、水力発電所の豊富で安価な電力が利用できる。 ブラーツクは、いかにして旧ソ連の廃虚が新しく、やや風変わ
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