前回のアン・キャロル・ムーアの伝記から、図書館利用者として出来ることは何かとレビューに載せた。するとやはりこの本に立ち返ることになる。 今更その本ですかと、ブク友さんたちの失笑を買いそう。 でも私にとってはそういう位置づけの本だということで、赦してね。 著者の井上真琴さんは、同志社大学図書館でレファレンス業務を担当された経験から、この本で「図書館利用テクニック」を紹介している。 語り口は優しくユーモアにあふれ、図表も数多く、実に分かり易い。 曰く、利用上達のキーワードは「訊く」こと。 等身大のあなたのままで、体当たりをしてみればそれで十分なのである。 背伸びする必要はない。自分の成長に応じて図書館は応えてくれる。 どのレベルの利用者にも、門は開かれている。。。 2004年の刊行当時、利用者としてまだひよっこだった私は、この本の「良い本をどう見分けるか」という記述におおいに助けられた。 何し
週刊ダイヤモンドの記者が実践している「調べ物のコツ」。 まず、書棚を眺めて「なんとなく」情報を集める。調べるべき人物や事柄がわからない時に有効。 文書館 ぶんしょかん→近代以降の資料収集機関 もんじょかん→近世以前まで含む資料を扱う 国立国会図書館 http://www.ndl.go.jp/ 「テーマ別調べ方案内」 https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/ 国立情報学研究所 ウェブキャット・プラスhttp://webcatplus.nii.ac.jp/ 福岡市総合図書館 「レファレンスだより」 http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/ 東京都都立図書館 http://www.library.metro.tokyo.jp/ 「しらべま専科」 レファレンスクラブ http://www.reference-net.jp/ 大宅壮
「新書がベスト」の著者による読書術の本。 読書術という言葉そのものにやや辟易していたが、これは面白かった。 信念がかなり偏っていて、それを惜しげもなく披露する。 文章は読みやすく、読書家によくある雑学がこれでもかというほど出てくる。 読書というものに対して、これほどアグレッシブな読書術の本も珍しい。 「新書がベスト」とともに、これから何度となく読み返しそうだ。 偏りの際たるものが、著者の登校拒否歴。 これがかなり立派なもので、中学2年から始まっている。 1969年生まれという点から考えると革新的(?)だ。 ところが家庭にも問題を抱えていたため、朝から晩まで公共図書館で過ごしたらしい。 そこで一度に借りる本の数が70冊から80冊くらい。 何故そんなに借りられたかは、本書を読んでみてね。 本を友とし、教師とし、16歳で大検に合格。 筋金入りの読書家だから、その話にも結構な説得力がある。 この本
【感想】 確かに、アウトプットを増やすことはとても大切だと思う。 (こうして感想を書いているだけじゃ、「圧倒的多数の他者」との差別化も図れないだろう。) 読むだけで終わっていたり、何もしないようじゃ確かに何の意味も為さない、インプットの無駄だと思う。 本書にある通り、「十分に吐き出す」事が必要だ。 ただ、インプット過多というのは些か極論じゃないかなと・・・ 無駄な知識を詰め込むのは別として、知識の循環はイチ社会人イチ人間として決して無駄ではないと個人的に思う。 「本を10冊同時に読め」は非常に目から鱗だったが、この本は少し期待外れだったな。 正直、タイトルに内容が負けていた・・・ とりあえず、アウトプットの場を設けることは必須! 【内容まとめ】 1.今の時代、情報収集や勉強をして、知識・教養を溜め込んで満足しているようではダメ。 →得た情報をどう発信して自分の血肉とするのか、価値あるものに
これからのキャリアを考えるにあたって、どのような潮流があるかを知ろうと思い拝読。本書では大きく3つの”シフト”をしていかなければならないと述べられている。 1.ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきである。 2.職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきである。 3.どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきである。 なぜ、このような”シフト”が求められるかは、未来を形づくる以下の要因によるものである。 1.テクノロジーの進化(主にインターネット・デジタルの進化) 2.グローバル化の進展(人口バランス、貧富格差の問題) 3.人口構成の変化と長寿化(労働人口構成の変化) 4.社会の変化(ワークライブバランス意識の向上) 5.エネルギー・環境問題の深刻化(エネルギーの枯渇と持続可能性) 本書では、こういった変化に伴う世界の未来がストーリー仕
雑誌『BE-PAL』に連載した『ぼくの好きな道具たち』を1冊にまとめた本。 片岡さんが実際に手にして、美しい、素晴らしい、楽しい、などと思ったもの108点が写真とともに紹介文されている。 読者はこれらの物を「片岡義男」というフィルターを通して見ることになる。 彼の文章を読みながら眺める小物たちは、いっそう魅力を増す。違った佇まいさえも見せ始める。 たとえば携帯用小型コンロ「エスピット」の紹介文。 「遠い昔、人類のはじまりの頃、人がはじめて自分のものとした火というものの現代における文明的なレプリカとして、このコンロをとらえると面白い。そして、一杯の紅茶を、たとえば火を使った料理ということぜんたいの象徴として考えると、エスビットによる一杯の紅茶は、人間と火との関係の歴史の、確認行為となる。エスビットのコンロの上で一杯の湯がわくのを待っていると、ふとこんなことを思う」 さらに、タイトルも楽しい。
1時間半程度で読めて、主張も明快な良い本だった。 多動力とは「いくつもの異なることを同時にこなす力」のことであり、この力を持つ人は次から次に興味が移ってしまって、落ち着きがなかったり物忘れしたり、やるべきことよりもやりたいことばかりしてしまう。昔であればこれはマイナスでしかなかったかもしれないが、これからの時代は多動力が最も重要な能力らしい。 日本人は未だに「人生につき一つの仕事、会社で勤め上げる」という考えや「出る杭は打つ」「前に出過ぎない」などバランスの取れた考えに支配される傾向にある。そのため無用なストレスを溜めたり抱えたりしながら生産性を低下させたり、非効率なことも改善しようとせずただ上司がそうしているからと従順に従って行動してしまう。 だが、堀江氏は真逆の考えを持ち、多動力を持って色々な仕事・職を経験して複数の肩書きを持ち、100万人に1人の人材になる方が自分の価値をもっと上げら
作品紹介・あらすじ 「ジャズのアドリブを演ってみたい!」という人必見!!本書は日本を代表する世界屈指のジャズ・ピアニスト山下洋輔と"カトリヤン教授"こと香取良彦が、音大ジャズコースで教授しているジャズ理論を、楽器を問わず全てのプレイヤーのためにわかりやすく説いた画期的なテキスト。第一線で活躍する大坂昌彦(ds)、納浩一(b、elb)、道下和彦(g)らによる寄稿も交え、ジャズ演奏のヒントやコツを巨匠・山下洋輔が思い切り叩き込みました。 柏まちなかカレッジ学長。柏市議会議員。 元高校教諭。学校教育だけでは解決できない課題に直面し、議会から地域から働きかけてきた。「教育のまち」を目指し奮闘中。 1978年4月生まれ。千葉県立東葛飾高校卒業。早稲田大学教育学部卒。同大学院修士課程修了後、土浦日大高校にて教諭。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程を単位取得後退学。一般社団法人 教育共創研究所 代表理
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