オーストラリアの銀行持ち株会社ANZグループ・ホールディングスのシェイン・エリオット最高経営責任者(CEO)は、オフィスでの、あるいは勤務時間中のアルコール摂取の禁止について、実施が難しいとの見方を示した。同行はトレーディング部門で相次いだ不祥事により失墜した評判の回復に取り組んでいる。 オーストラリア4位の銀行であるANZは、トレーディングフロアで行員が酩酊(めいてい)していたとの苦情を受けた後、飲酒に関するポリシー導入の可能性を排除していないが、その実施と維持は容易ではないだろうと、エリオット氏は30日ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。 同氏は「飲酒を奨励はしない」が、禁止することは「行員の大半が顧客と対面する仕事をしておりイベントやランチなどに顧客と同行する」という事実を踏まえると難しいだろうと語った。