川崎市の臨海部が「水素」の拠点になる見込みです。サプライチェーンの要となる海外からの液化水素の受け入れ拠点施設整備について、水素運搬のノウハウを持つ川崎重工が連携することに。水素が安価に手に入る時代が見えてきました。 「川崎」に水素の拠点 「川崎」と連携協定 川崎重工業が開発を進めている「液化水素運搬船」の商用化に向けた計画が進んでいます。同社はすでに液化水素を格納する貨物タンク(CCS)の技術開発を完了しており、大手海運会社の日本郵船、商船三井、川崎汽船は国際的なサプライチェーンの構築に向けて、川重グループと協力することを明らかにしています。2023年9月28日には、液化水素の受け入れ基地が置かれる川崎市と川崎重工との間で連携協定が結ばれました。 拡大画像 川崎重工が開発する16万立方メートル級液化水素運搬船のイメージ(画像:川崎重工業)。 川崎重工の執行役員で水素戦略本部長の原田英一氏
「雷鳥1号」という可愛らしい鳥型除草ロボットが印象的なスマート水田で稲刈りが行われた。1反あたりの収穫量は400キログラム。従来農法での全国平均は1反あたり530キログラムなのでやや少なめだが、当初から7割程度(370キログラム)を目標にしていたので大成功と言える。なにより驚きなのは、全部で29時間という労働時間だ。 ロボット開発企業テムザックは、耕作放棄地を活用し、ドローンやロボットを使って人手に頼らない「WORKROID(ワークロイド)農業」を提唱している。今年は宮崎県延岡市内の田んぼで稲作実験が行われ、初めての稲刈りが行われた。 5月、に水に浮かないよう鉄をコーティングした稲の種をドローンで水田に撒いたあと(田植えを行わない直まき方式)、田んぼの水位と水温はセンサーで監視して遠隔調整、雑草が生える季節には雷鳥1号が田んぼを泳いで除草を行った。これにより、従来農法では529時間にもなる
バイオマス発電といえば、コストが高いので、これまでは政府の定めた再生可能エネルギー全量買い取り制度によって推進されてきた。だがここにきて、コストが低く、政府による支援がなくても発電事業ができるのではないか、という技術が登場しつつある。 ソルガムを用いた発電だ。ソルガムは日本名では「高粱」と書いて「たかきび」ないし「こうりゃん」と呼ぶ。サトウキビに似た丈の高い草で、茎は甘く、イネのような穂をつけ、その実は食用になる。穀物として世界中で栽培されており、中国の蒸留酒白酒(バイチュウ)の原料にもなっている。そのソルガムを用いて発電するのだが、ここ数年で重要な技術進歩があった。 (杉山大志:キヤノングローバル戦略研究所研究主幹) 日本には膨大な品種改良技術の蓄積がある これまでのバイオマス発電は、木材のチップや農業廃棄物などを燃料にしていた。だが、石炭などの化石燃料に比べて、いくつか問題があった。大
Deepfakes of Chinese influencers are livestreaming 24/7 AI生成インフルエンサーが 24時間稼ぎ続ける 中国ライブコマース新事情 中国で真夜中のライブ配信を見ると、熱心に商品を売り込むストリーマーの姿が目立つ。だが実はこのストリーマー、わずか数分の動画からAIが生成したもので、24時間年中無休で働き続けることができる。 by Zeyi Yang2023.09.21 211 19 中国で最も人気のあるEコマース・プラットフォームであるタオバオ(Taobao:淘宝)のライブ配信映像を午前4時にスクロールしてみると、奇妙なほどに活況を呈している。ほとんどの人が熟睡しているこの早朝の時間帯に、多くの熱心なストリーマー(配信者)がカメラに向かって商品を紹介し、割引価格で販売している。 しかし、よく目を凝らすと、これらのライブ配信インフルエンサー
【独自】RFID世界首位・米エイブリィデニソンの三井朱音ディレクターインタビュー(前編) 2023.09.04 07:00:53 テクノロジー/製品 テクノロジー, 独自取材, インタビュー 「リアルタイムの在庫管理など、より高い価値を日本の物流業界に提供したい」 粘着ラベルなどの世界的メーカー、米Avery Dennison(エイブリィデニソン)でRFIDを使ったソリューションを手掛ける部門Avery Dennison Smartrac(エイブリィデニソンスマートラック)の三井朱音マーケットデベロップメントディレクターはこのほど、ロジビズ・オンラインのインタビューに応じた。 エイブリィデニソンはUHF帯RFIDで世界トップのシェアを誇り、世界50カ国以上で事業展開している。三井氏はアパレルや小売などに加えて、グローバル展開している物流企業が配送の負荷軽減などのため、RFID活用に動いてい
国勢調査(csv)と国土地理院(xls)とドン・キホーテ店舗数(html)を自動マージしてパワポにする OpenAIが、ChatGPTに革命的ともいえる新機能「Code Interpreter」を追加して、試した人たちの間で大騒ぎになっている。さまざまな機能が可能になっているが、その本質は名前のとおりChatGPTの中でプログラムを実行可能になったことだ。 ChatGPT plus(20ドル/月の有料ユーザー)は、随時このCode Interpreter というプラグインが使えるようになるそうなのだが。画面左下から「Settings」を選び、「Code Interpreter」のスライドスイッチをONできれば利用可能。「New Chat」をスタートしたときに「GPT-4」を選び、「Code Interpreter」にチェックする。 とくに、データサイエンティスト的な数値の分析の世界にインパ
Windows、Macはもちろん、iPhone/iPad、Androidでも、インストール不要ですぐに楽しめるユニークな楽器アプリ、KANTAN Playというものが無料で公開されています。これは楽器が苦手な人でも、楽譜がまったく読めない人でも指一本ですぐに弾けてしまうという画期的なアプリです。KANTAN Musicという音楽システムにのっとったアプリであり、これまでDTMステーションでも何度か紹介してきた電子楽器、InstaChordの姉妹ソフト的なものでもあります。 KANTAN Musicは、InstaChrodの開発者である、ゆーいち(永田雄一:@u1_nagata)さんが考案したものですが、KANTAN Playというアプリは、ゆーいちさんとコラボする形で、日本におけるVRの先駆者であるGOROman(近藤義仁:@GOROman)さん、それにオーディオプログラマである、よしたか
東レは、マイクロLEDディスプレーの製造プロセスで、LEDチップを配線基板に接合するための微細な端子(バンプ)を形成するための接合材料を新たに開発した。これまでは低温低圧プロセスと微細加工を両立させるのが難しかったが、新材料では直径5μmと微細なバンプ形成が可能で、しかもプロセス温度や圧力も大きく低減した。これで、この次世代ディスプレーの製造に関するミッシングリンクが埋まり、市場で離陸する準備が整ったといえる。 マイクロLEDディスプレーは、ディスプレーを構成する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各画素の光源にLEDチップを用いた次世代ディスプレー。液晶ディスプレーと異なり自発光型でコントラストが高く、低消費電力である。また、同じ自発光型の有機ELディスプレーに対しては、はるかに高輝度、長寿命で、性能上は究極のディスプレーになり得る。2014年には米Apple(アップル)がマイクロLED
まとめ 水素社会の実現に向けて日本は豪州とパイロット水素サプライチェーン実証事業を実施。 同事業で水素は超低温に冷却・液化され、水素運搬船で日本まで運ばれた。 一方、常温で運ぶ技術も開発され、水素のコストダウンに貢献する可能性も出てきた。 「水素」が新たなエネルギーとして期待されている。 その理由は、水素が水から電気分解で取り出すことができるだけでなく、石油や天然ガスなどの化石燃料、またメタノールやエタノール、下水汚泥、廃プラスチックなどさまざまな資源からつくることができることだ。また、水素が酸素と結びつくことで発電したり、燃焼させて熱エネルギーとして利用でき、しかもその際CO₂を排出しない。 再生可能エネルギーを使って水素を作れば、製造から使用までトータルでCO₂を排出しない、クリーンなエネルギーになる。(参考記事:「クリーン水素の基準をEUが強化 試される日本の水素戦略」:2022年7
写真)2023 ハノーバーメッセ産業見本市で展示されたe-fuelの製造装置 2023年4 月17日 ドイツ・ハノーバー 提供)Photo by Alexander Koerner/Getty Images まとめ EU、2035年以降エンジン搭載車を認めない方針を修正。 水素とCO2でつくる合成燃料(e-fuel)は例外とした。 ただe-fuel普及にはコストの壁があり、EVが自動車メーカーにとって重要であることには変わりない。 今、「合成燃料(以下、e-fuel:イーフューエル)」に注目が集まっている。 欧州連合(以下、EU)が3月末、自動車の排出基準に関する法律で大きな方針転換をおこなったからだ。 3月28日のEUエネルギー閣僚理事会は、「乗用車および小型商用車の二酸化炭素(CO2)排出基準改正法案」で、2035年にゼロエミッション車以外の販売を原則禁じることで正式に合意した。 EU
まとめ 「ホテイアオイ」という外来植物は繁殖力がすごく、国内外で猛威を振るっている。 カンボジアでホテイアオイを使いバイオエタノール生産に挑戦している企業がある。 そのエタノールで「クラフトジン」を製造したらヒット商品に。 「青い悪魔」と呼ばれる植物 「ホテイアオイ」という南米原産の多年生の浮遊植物がある。明治中期に観賞用に輸入され、いまでは全国に分布する。九州・四国に特に多く見られ、在来水生植物やイネと競合するほか、水流の阻害、船舶の運航や漁業の障害などを引き起こす。外来生物法で「要注意外来生物」に指定されている。(参考:国立研究開発法人「国立環境研究所」侵入生物データベース) 英語ではWater Hyacinth(ウォーターヒヤシンス)といい、そのすさまじい繁殖力から「青い悪魔」との異名を持つ。その名の通り、川や沼をあっという間に覆い尽くし、太陽光が水中に届かなくなることで、他の水生植
重工業大手がカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の手段として二酸化炭素(CO2)回収設備事業に注力している。顧客のプラントなどからCO2を回収して実質的な排出量を減らし、脱炭素につなげる。各社は回収先の多様化や、大気からの直接回収技術「DAC」の開発に取り組む。さらに回収後の産業利用、輸送や地下貯留までのCO2サプライチェーン(供給網)の構築を目指して動く。(戸村智幸) 三菱重工/プラント拡販、伊社と協業 「米国ではインフレ抑制法(IRA)でCO2回収にインセンティブが付き、ビジネスチャンスが大きい。かなり有望な技術と認められている」―。三菱重工業の加口仁副社長はCO2回収に期待をかける。2022年8月のIRA成立でCO2回収関連の設備投資を実行した場合、税控除が適用されるようになり、三菱重工にも追い風が吹く。 三菱重工はプラントの設計・調達・建設(EPC)を手がけるノウハウ
7万年前に出現して以来、さんざん地球を痛めつけてきた人類はいま、さまざまなところでしっぺ返しにあい、これまでのやり方の見直しを迫られています。現代ではなくてはならない道具となった冷蔵庫も、その1つ。もう従来の「冷やし方」は許されなくなってきているのです! そして日本には、世界に先駆けて破壊的イノベーションを起こそうと燃えている研究者がいます。 いま冷蔵庫で何かが起きようとしている どこのご家庭もそうだと思うが、わが家の冷蔵庫も「掲示板」の役割を兼ねている。税金の納付書、近隣の工事のお知らせ、イベントのチケット、最近では新型コロナウイルスワクチンのクーポン券など、とりあえず磁石で貼りつけておくのに冷蔵庫は便利だ。冷蔵庫あるところに磁石あり、である。両者はとても相性が良い。 とはいえ掲示板は、あくまでも冷蔵庫の「副業」である。ところが、磁石がいま、冷蔵庫の「本業」にも役立とうとしている、という
もう何番煎じか分からんし、誰がこんなスレ見るか分からないが、おまえらWeb3なんてものは流石にまがい物だって気づいてるよな。 まず、web3の基盤をうたう殆どのブロックチェーンは分散されていないし、脱中央集権なんて無理だと諦め始めてる。あのイーサリアムでさえ、天下のSEC様に尻尾フリフリしてる。イーサの外を見ればもっと酷い。ほとんどが、一部のVCや創立メンバーが実質支配してるだけの名ばかり分散。まだGAFAの方がそれなりに世間や政府の監視に晒されてるぶんマシだろう。打倒GAFAとか叫んでるやついたよなー。お前らもう見分け付かんのよ。同じ穴の…ってやつだ。 あと一時期、シリコンバレーで騒がれてたGAFAなどからweb3エンジニアへの転身してるってやつ。もうほぼない。バブルが弾けたってのも一つの要因だけど、それ以上の理由もある。web3の理想的なことを目指すと技術が全く関係なくなるからだ。we
コルグは、教育芸術社が企画・開発する新たな音楽教育Webアプリケーション「カトカトーン」の共同開発を発表した。 カトカトーンは、主に小学校3年生以上を対象とした、教育現場で活用できる音楽Webアプリケーション。Webブラウザを通じて誰でも無料で全ての機能を利用することができるため、GIGAスクール構想で整備された1人1台のタブレット端末環境で活用でき、個別最適化された新たな音楽の学びを実現するとしている。 教育芸術社は音楽教科書出版社として設立以来、デジタル教科書やデジタル教材を含む多くの教材を発行してきた。カトカトーン開発プロジェクトには、NHK Eテレで放送中の子ども向け音楽番組「ムジカ・ピッコリ―ノ」の演出や、子供向け音楽ワークショップを手がけてきたディレクションズが、共同企画・クリエイティブディレクションとして参加。コルグは、iPadをはじめ様々なプラットフォームに展開している定番
脱炭素、デジタル変革(DX)、持続可能な社会の実現…。2023年も産業界は多くの課題を抱える。ただ、それらを解決に導く技術の種は育っている。多様な産業に変化をもたらしそうな注目技術をまとめた。 SiCパワー半導体 EV向け採用拡大 脱炭素社会を目指す世界の潮流を背景に、産業機器の消費電力を削減できる炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の需要が拡大している。鉄道や産業機器向けが中心だったが、23年以降、国内外の電気自動車(EV)による採用が本格化する。 パワー半導体は電気をオン・オフするスイッチの役割を果たし、交流から直流への変換や、電圧の調整に使われる。SiC製のパワー半導体は、主流のシリコン(Si)製に比べ、電力変換時の損失が少なく、高電圧や高電流に耐えられるのが特徴。車載インバーターを小型化でき、EVの航続距離を伸ばすことも可能になる。 自動車向けは米テスラが主力EV「モデル3」などに採用
まとめ 日本の部門別CO₂排出量のうち、ビルなどの「業務その他部門」が全体の17.4%を占める。 京都大学発のスタートアップが、赤外光を利用する「透明太陽電池」を開発した。 普及のカギは、エネルギー変換効率を上げることと、コストを下げること。
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