John F. Hartwig 先生らによって先月の Science に報告された、ピリジンやジアジンの選択的 C-H フッ素化反応 [論文]。反応系はシンプルで、ピリジンやジアジンと AgF2 (市販) をセトニトリル中で室温で 1 時間撹拌するというもの (基質によっては 50 ℃)。 ・ 電子求引基、電子供与基がピリジンやジアジンのどの位置に置換されていても大丈夫。 ・ ケトン、エステル、アミド、アセタール、保護されたアルコールやアミン、ニトリルは許容。 ・ ピリジン 2 位にクロロ基やブロモ基があっても置換されない。 ・ カルボン酸やアルデヒドはアシルフルオリドに変換され、2-フルオロピリジンにはならない。 ・ 3 位に置換基がある場合、2 位が優先的にフッ素化されるが、5 位フッ素化体が混ざることも。 ・ キノリン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジンもフッ素化可能。 ・ π 過剰系