http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/ 修士生二人と弥生美術館で待ち合わせ、「伝説の劇画師 植木金矢展 ~痛快!僕たちのチャンバラ時代活劇」と、その後六本木ヒルスに移動して「国芳展」を観た。 弥生美の「植木金矢展」は素晴らしかった。ここは、こじんまりした美術館ながら企画力があり、とても充実した展示がある。植木金矢は、名前は聞いたことがある、という程度の認識だったのだが、いや凄い人だ。戦後、GHQの規制が緩み、時代劇ブームが訪れた50年代から挿絵、絵物語で活躍を始め、とくにチャンバラ映画の俳優をそっくりに似せて描く絵物語が素晴らしく楽しい。ところが、50年代末には絵物語は衰退。児童雑誌はマンガ雑誌に変貌するが、植木は絵物語の挿絵的な絵柄でマンガを描き、さらに芳文社との関係から、週刊漫画タイムスで青年向けの「劇画」に挑み、次第に本当に絵柄を変えて「劇画」的な絵を描