「店もお客さんも現状、パクられることはないですよ。よく所轄の警察官が雨宿りがてら覗いていきますが、システムを説明すれば『今のところは大丈夫だね』と言ってますから。だからこうして堂々と営業しているんです」 店先で呼び込みをしていた、どこにでもいそうなサラリーマン風の店員が明るく話す。店舗前に置かれた派手な看板には、「金箔カードの自動販売機。伝説の4号機が打てる!」と書かれている。怪しむ記者の背中を押すように店員が続ける。 「ウチはゲーセンと違って換金もできますよ!」 東京・渋谷は百軒店。マンション1階のテナントにその店はあった。内部には「吉宗」や「番長」など、その射幸性の高さから一般のパチンコ店からは撤去された連チャン機が数十台並ぶ。一見、よくあるパチンコ店のスロット機が置かれたゲームセンターのようだが、古物商店が併設され、換金もしてくれるという。 営業時間は昼12時から翌朝9時まで。スロッ