東京都が水源にしているダムの貯水量が低下していることを受け、都水道局は19日、12年ぶりに小河内ダム(奥多摩町)にある人工降雨施設を稼働させることを決めた。 天気予報では、今後もまとまった雨量が期待できないためで、まずは21日午後2時頃から1~2時間、試運転させる。 人工降雨施設があるのは、小河内ダムの管理事務所に隣接する「小河内発煙所」。雨粒の核となるヨウ化銀を燃焼させ、送風機で上空に飛ばすことで、人工的に降雨を促す仕組みだ。 ただ、全く雲がない天候で運転させても降雨効果はなく、同局は「当日は気象条件を見ながら運転させるかどうかを決める」としている。 人工降雨施設を使うと、雨量が5%アップするとされ、同局によると、2001年8月に同施設を稼働させた際には、50・7ミリの雨量があったという。