24日午後11時40分頃、北海道広尾町紋別の道道で、大樹町の自営業女性(51)のレジャー用多目的車(RV)が、道路わきの防雪柵付近から飛び出してきたヒグマをはねた。 車は前部が大破し、女性は胸などに軽傷。現場近くの道路わきで25日正午前、はねられたとみられるヒグマ(体長約1・7メートル)の死骸が見つかった。女性は読売新聞の取材に「あっと思ったら、大きなクマが突然、出て来て、ブレーキをかける間もなくぶつかった。車が動かず、怖くて車外に出られなかった」と語った。 広尾署の発表では、現場は山林に近い片側1車線の直線道路。十勝では今月、ヒグマがらみの交通事故が今回で3件目。道警で注意を呼び掛けている。 女性によると、現場は街路灯や他の通行車両もなく、シカの出没も多い。自宅に帰る途中で、車はボンネットがめくれ上がって大破したが、エアバッグが作動、大けがを免れたという。 幸い携帯電話が通じたため、夫と