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若き日の、作家、太宰治が文壇の重鎮、佐藤春夫に宛てて書いた手紙が新たに見つかりました。自分の作品を芥川賞に選ぶよう懇願するなどの内容で、当時の心境を物語る資料として注目されています。 このうち、昭和10年6月の日付があるものは初めて送った手紙とみられ、佐藤から作品の評価を伝え聞いた太宰は「うつかり気をゆるめたらバンザイが口から出さうで、たまらないのです」と喜びをつづっています。 また、昭和11年1月の手紙は長さ4メートル余りの巻紙にしたためられています。前の年に行われた芥川賞の最初の選考会で作品が候補になったものの選ばれず、手紙には「こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません」「私を忘れないで下さい」「いのちをおまかせ申しあげます」と自分の作品を選ぶよう懇願する内容になっています。 太宰治が芥川賞の選考委員に受賞を懇願する手紙や
大相撲の宮城野部屋の熊ヶ谷親方が、自分で雇っていた運転手の男性を金属バットで殴ってけがをさせたとして逮捕された事件で、親方は金づちでも殴っていた疑いがあることが警視庁への取材で分かりました。警視庁は、日常的に暴行が繰り返されていたとみて捜査しています。 警視庁のその後の調べで、熊ヶ谷親方は、バットだけでなく、金づちでも殴っていた疑いがあることが分かりました。 警視庁によりますと、男性はスケジュール管理や送迎をしていましたが、調べに対して、熊ヶ谷親方は「同じようなミスを繰り返すので、ミスをしないようにするためにやった。最初は額を指ではじく程度だったが、直らないから腕立て伏せをさせるなどエスカレートしてしまった」と供述しているということです。 熊ヶ谷親方は去年4月ごろから男性を雇っていたということで、警視庁は、日常的に暴行が繰り返されていたとみて捜査しています。
アメリカ政府は、アラスカ州にある北アメリカ大陸最高峰のマッキンリーの名称を、先住民族が古くから呼んできた「デナリ」に変更することを明らかにしました。 地元からは先住民族の古くからの呼称で「偉大なもの」といった意味がある「デナリ」に変更するべきだという意見が根強くあり、ホワイトハウスは30日、山の名称を「デナリ」に変更すると発表しました。この決定について、ホワイトハウスは「アラスカ先住民族にとってのデナリの神聖な地位を認めるものだ」としています。 オバマ大統領は31日、北極圏の首脳や政府高官らを招いた国際会議に出席するためアラスカを訪れる予定で、これに合わせ、地元の先住民族の代表らと会談し、名称変更を正式に発表することにしています。 この山については、世界的な冒険家の植村直己さんが1984年に消息を絶った場所としても知られています。
中国国営の新華社通信は、このほど、「昭和天皇が侵略戦争の張本人だった」と主張し、皇位を継承した天皇陛下が謝罪すべきとする記事を配信しました。 記事では「日本が発動した侵略戦争は、軍国主義を育てて支えた天皇、政府、軍、財閥などが力を合わせた結果であり、彼らは責任を逃れられない」としています。 そのうえで、「日本の天皇の権力は明治維新から第2次世界大戦までの間に頂点に達した。昭和天皇が侵略戦争の張本人だった」と主張しています。 さらに、「昭和天皇は死去するまで、被害国とその国民に謝罪の意を示したことがなく、皇位継承者が謝罪で氷をとかし、ざんげで信頼を手に入れるべきだ」としています。 中国の国営メディアが先の戦争について天皇陛下が謝罪すべきだと論じるのは珍しいことです。
高齢者や乳幼児を中心に激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスが変異し、ヒトが免疫を持たない新たなウイルスとなって、ことし初めから国内で感染を広げていたことが分かりました。ノロウイルスの本格的な流行は秋以降で、国立感染症研究所は、秋以降も新たなウイルスが主流となった場合には、例年にない大きな流行になるおそれがあるとして、全国の地方衛生研究所にウイルスの分析を徹底するよう求めました。 激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスには、ヒトに感染する遺伝子の型が31種類ありますが、遺伝子型の判別が可能になった平成16年以降、国内でも海外でも「G※2・4」という型が流行の主流を占めてきました。 ところが、研究グループが去年10月からの半年間、国内の患者から検出されたウイルス2000株以上を調べたところ、ことしに入って、「G※2・17」という型が急激に増え、2月以降は、すべてこの型になっていました
神戸市に総本部がある国内最大の指定暴力団・山口組傘下の一部の団体が、山口組から分裂して新たな組織を作ろうとしているという情報があることが警察への取材で分かりました。警察は、情報を収集するとともに、組織間の抗争などに発展するおそれもあるとみて、警戒を強めています。 指定暴力団・山口組は、大正4年に神戸市で結成され、特に昭和30年代から40年代にかけて、対立抗争事件を起こしながら全国に勢力を拡大しました。警察庁によりますと、去年末の時点では、44の都道府県におよそ1100の傘下団体を持つ国内最大の暴力団です。暴力団には準構成員なども含めて、全国で5万3500人が所属していますが、山口組は2万3400人と全体の43%を占め、一極集中しているうえ、ほかの暴力団と友好関係を結ぶなどして大半の暴力団に影響力を持っています。山口組のトップの司忍、本名、篠田建市組長は、名古屋市に本部がある弘道会の初代会長
安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会の理事会で、25日の安倍総理大臣の自席からの発言に、民主党などが反発したことを踏まえ、民主党は、「これ以上、委員会にふさわしくない態度があれば、審議には応じられない」と抗議しました。 これを踏まえ、26日開かれた特別委員会の理事会で、野党側の筆頭理事を務める、民主党の北澤・元防衛大臣は、「委員会審議がスタートしたときは、安倍総理大臣は、真摯(しんし)にやっていたが、最近は、態度が非常に荒っぽくなっている。これ以上、委員会にふさわしくない態度があれば、頭を冷やしてもらうためにも、審議には応じられない」と抗議しました。 これに対し、自民党側は、「安倍総理大臣から不規則発言があったことは誠に遺憾だ」としたうえで、「今後、このようなことが起きないよう、しっかりと安倍総理大臣と政府側に申し入れておく」と応じました。
スリランカ国籍の男性が、難民の認定を求めた裁判で勝訴したにもかかわらず、その後も法務省から認定されないのは不当だとして、再び難民の認定を求める、異例の裁判を起こすことになりました。 男性は少数派のタミル人で、激しい内戦が続いていた母国を離れ、日本で難民の認定を申請しましたが、法務省に認められなかったため、処分の取り消しを求める裁判を起こしました。 男性は4年前に勝訴し、国が控訴しなかったため、改めて審査が行われましたが、判決のおよそ8か月後に法務省から「内戦が終結し情勢が改善されている」として、再び認定しない決定を受けました。一方で、人道上の配慮として日本での在留が認められましたが、日本語学習や仕事の紹介など、難民としての支援を受けることはできません。 男性は「裁判所は内戦が終結したことも踏まえて難民に当たると判断したのに、法務省が認定しないのは不当だ」として、再び難民の認定を求める裁判を
中国の天津で起きた大規模な爆発で、現場となった倉庫には毒物のシアン化ナトリウムに加え、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムなど、合わせて3000トンに上る危険物が保管されていたことが分かりました。地元メディアは、捜査当局が倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保したと伝えています。 これまでに現場の倉庫には、およそ700トンに上る毒物のシアン化ナトリウムが保管されていたことが分かっていますが、中国メディアは公安省の幹部の話として、現場の倉庫には、これに加え爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウム800トン、硝酸カリウム500トンなど、全部で40種類余りの危険物、3000トンが保管されていたと伝えています。 また、天津の地元メディアは18日、捜査当局が発生直後の13日に、倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保していたと伝えました。 中国メディアは、身柄を確保された中に地元の公安局の元局
桜島の火山活動について気象庁の北川貞之火山課長は、正午すぎから記者会見し、「桜島では島内を震源とする火山性地震が多発しており、傾斜計でも山体膨張を示す急激な地殻変動が観測され、一段と大きくなっている。桜島では重大な影響を及ぼす噴火が切迫していると考えられ厳重な警戒が必要だ。昭和火口および南岳山頂火口から3キロ以内の鹿児島市有村町および古里町では、大きな噴石や火砕流に厳重に警戒し、避難などの対応をとってほしい」と呼びかけました。
鹿児島県の桜島では、15日朝から南岳の直下を震源とする火山性地震が急増していて、今後、規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっているとして気象庁は噴火警報を発表し、桜島の噴火警戒レベルをレベル4の「避難準備」に引き上げました。 気象庁は、昭和火口と南岳山頂火口からおおむね3キロの範囲にある有村町や古里町では避難の準備が必要だとして警戒を呼びかけています。
アメリカ西部コロラド州で環境保護局の職員が、鉱山から出たヒ素などを含む汚染水を誤って近くの川に放出し、州政府は非常事態宣言を出し、環境への影響などを調べています。 コロラド州は10日、非常事態を宣言し、住民や観光客に川で泳いだり、井戸水を飲んだりしないよう呼びかけています。また、州政府は、汚染水の回収作業を急ぐとともに、住民の健康や、自然環境に対する影響について詳しく調べています。
従軍作家・火野葦平の新資料発見 8月11日 18時25分 戦時中、軍に同行して戦地で作品を書いた「従軍作家」の1人で北九州出身の芥川賞作家、火野葦平。その火野が終戦から3か月後、アメリカから聞き取り調査を受けていたときの記録が見つかりました。記録からは、軍から制約を受けながらも戦地のありのままを書きたいと葛藤する火野の姿が浮かび上がってきました。 北九州放送局の坂田一則記者が取材しました。 “従軍作家”火野葦平 火野葦平は、日中戦争から太平洋戦争にかけて軍に同行しながら作品を書く「従軍作家」でした。 火野は30歳で一兵士として召集されました。 その翌年、出征前に同人誌に発表した作品が芥川賞に選ばれます。授賞式は戦地、中国・杭州で行われるという異例なものでした。 受賞を機に、火野は陸軍の報道部への異動を命じられます。火野の文才に目をつけた陸軍が引き抜いたのです。それからの火野は陸軍報道
アジアとヨーロッパを結ぶエジプトのスエズ運河で、船の通過にかかる時間を短縮するための拡張工事が完了し、6日、各国の首脳らも出席して盛大な式典が開かれました。 式典には、日本の薗浦外務政務官が出席したほか、フランスのオランド大統領ら各国の首脳や閣僚が招かれました。 今回の拡張工事によって、スエズ運河は、これまで幅が狭く南北交互の通航だった区間が両側通航となり、船の通過にかかる時間が大幅に短縮され、より多くの船が通れるようになります。工事は当初の3年の計画を1年に短縮して完了し、シシ大統領は「エジプト人が力を尽くし、人類とその繁栄のために贈り物を届けた」と述べ、新しい運河の門出に胸を張りました。 エジプト政府は、8年後の2023年には、1日に通過する船が現在のおよそ2倍に増え、収入も2.5倍に増加すると見込んでおり、経済が低迷するなか、手堅い収入源として期待を寄せています。 世界の海運では、太
自分の顔が偶然、写りこんだ写真がフェイスブックなどに掲載され、コンピューターにスキャンされることで個人情報が特定されるのを防ごうと、顔にかけて歩くことでコンピューターが顔を認識できなくする新しいメガネが開発されました。 国立情報学研究所などによりますと、コンピューターのスキャン機能は光が当たることで鼻の周りが明るく、目の周りが暗く写る特徴を利用して一人一人の顔の違いを認識しますが、この眼鏡をかけるとレンズ表面の白い線が光を反射するため、目の周りも明るくなって顔を認識できなくなるということです。 ヨーロッパなどでは自分の顔が偶然写りこんでしまった写真がフェイスブックなどに掲載され、コンピューターのスキャン機能を使って個人情報が特定されるのを懸念する声が上がっているということで、国立情報学研究所の越前功教授は「自分の顔という個人情報を守るため、世界各地に広まってもらいたい」と話していました。
苫小牧沖 フェリー火災の衝撃 8月5日 20時45分 先月31日、苫小牧沖の海上で乗客乗員合わせて94人を乗せたカーフェリー「さんふらわあだいせつ」で火災が起き、乗員1人が亡くなりました。北海道と本州を結ぶ海の大動脈で、観光客にも親しまれているフェリーでいったい何が起き、救助活動はどのように行われたのか。取材にあたった室蘭放送局苫小牧支局の鈴木康太記者と、札幌放送局小樽支局の川口朋晃記者の報告です。 海上で起きた緊急事態 「フェリーで火災が発生」 先月31日の午後5時32分。茨城県の大洗港から北海道の苫小牧港に向かっていたカーフェリー「さんふらわあだいせつ」から、船を運航する商船三井フェリー本社に連絡が入りました。 火元とみられる船内のデッキでは乗員たちが消火を試みましたが、火の勢いは収まらず、船長は午後6時にすべての乗客乗員に「退船命令」を出しました。当時、フェリーには、子どもやお年寄
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