世界的に注目を集めているものの、ややもすればその存在を子どもの遊びだとばかりに過小評価されることも多いゲーム。実際に、日本におけるゲームはどのように生まれ、文化や産業にどれだけの影響を与えてきたのだろうか――。刊行されたばかりの『日本を変えた10大ゲーム機』(ソフトバンク新書)で、ゲーム機の歴史を丹念に追った多根清史氏にお話をうかがった。 ――今回『日本を変えた10大ゲーム機』という新書を上梓されたわけですが、企画の発想の元というのはどのあたりだったんでしょうか? 多根氏■ゲームって非常に過小評価されているものだと思うんです。ゲームのビジネス単体で語られることはあっても、あくまでもサブカルチャーとして片付けられている。ゲームは子どものおもちゃだから、ということですね。でも、そうではないんじゃないかと思ったんです。これだけ広く遊ばれているのだから、当然そこには子どもたちへの影響もあるし、思想