安倍晋三氏が自民党総裁に返り咲いた2012年9月12日ぐらいから上昇しはじめ、4月4日の黒田日銀総裁の異次元緩和後に上昇ペースが加速した株価だが、ここに来て急落の動きを見せている。良くも悪くも落ち着きを取り戻したようだ。黒田バズーカに何も効果が無かったように見えるわけだが。 インフレ目標政策にしろ、黒田バズーカ(量的緩和)にしろ、それらが実経済に影響をもたらすか否かは、マネタリーベース(M1)がマネーストック(M2)に波及するか否かにかかっている。 P=λM/Y; P:物価, λ:貨幣乗数, M:マネタリーベース, λM:マネーストック, Y:国民生産と定式化されるわけで、マネーストックに影響が無ければ物価にも影響が無いからだ。 5月のマネーストック統計もまだ出ていない段階で、金融政策の是非を断定するには早すぎると思うが、4月の時点では大きな変化は無かった。