米国で7、8両日に開かれた米中首脳会談で、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が沖縄県の尖閣諸島について、中国にとっての「核心的利益」だとオバマ米大統領に表明していた。米政府が日本政府に説明した会談内容を、日本側関係者が明かした。 習氏は尖閣問題について「主権と領土をしっかり守る」と述べたと会談後に中国側が説明したが、中国にとって台湾やチベットなどと同様に譲れない「核心的利益」という表現を使って強調していたことになる。オバマ氏はこの発言は聞き置くにとどめ、日本との緊張緩和を求めたという。 尖閣問題では、中国外務省の華春瑩副報道局長が4月の会見で「中国の領土と主権の問題であり、当然、中国の核心的利益に入る」と初めて表明していた。 関連記事米中、新たな協調模索 首脳、来月初会談へ 保養地で2日間、異例(5/22)尖閣は「核心的利益」 中国が明言(4/27)(社説)中ロ首脳会談 太平洋望んだ