仙谷由人官房長官は11日午前の記者会見で、産経新聞社など日本新聞協会の在京8社写真部長会が仙谷氏に対し「盗撮」発言の撤回と謝罪を求めたことについて「昨日(10日)の予算委の理事会で各派了承のもと、議事録が修正されている」と述べるにとどめ、撤回も謝罪もしなかった。 仙谷氏は9日の衆院予算委員会で、自らが手にした資料の写真を読売新聞が報じたことを「盗撮」と答弁した。これに対し、写真部長会は10日、「公に認められた席から通常取材の範囲内で撮影した。正当な取材活動に対する冒(ぼう)涜(とく)で不適切。到底容認できない」と批判していた。 写真撮影は事前に国会の許可を得た上で、決められた座席から行われていた。撮影された写真には、中国漁船衝突事件のビデオ映像を一般公開することのメリット、デメリットが列記されていた。