政府は21日、野田佳彦首相が記者団のぶら下がり取材に応じない理由について「(記者)会見で丁寧に受け答えし、国民に考え方を伝えたい」と強調する答弁書を閣議決定した。野田首相が橋本内閣以降の歴代首相10人で、記者会見の頻度が最も高いことも強調した。自民党の赤沢亮正衆院議員が提出した質問主意書に答えた。 野田首相は昨年9月2日の就任から今年2月13日までに、9回の記者会見を開催。会見は18日に1回のペースで行われ、頻度は民主党の鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相も上回る。自民党の小泉純一郎元首相は5年半の在任で会見は34回。頻度は58日に1回だった。 だが、小泉氏は会見以外に原則1日2回、記者団のぶら下がり取材に応じていた。質問主意書を出した赤沢氏は「自分が言いたい時だけ会見を開くのは独りよがり」と批判している。【新垣和也】