藤井教授は、今年を振り返り最低最悪の一年であった。そして新年においてどうなるかとみれば「絶望的な見通し以外頭をよぎることができない」と指摘しています。どうすれば日本は救われるのか? 答えを探さねばならないようです。 最悪の2020年 令和2年、西暦2020年は所謂(いわゆる)戦後日本において最低最悪の一年であったと言わねばならない。 第一にコロナ感染症の拡大に怯(おび)え、我が国政府も国民も、公衆衛生学的な観点から言って経済社会の破壊という副作用の方が遙かに大きな「過剰自粛」に従事してしまい、戦後最大の国民所得の急速な減少に見舞われることになった。 コロナ負け組国家に 第二に、それだけ経済が疲弊したにも拘わらず、欧米先進国では当たり前というべき徹底的な所得補償、損失補填が全く行われず、激しく経済が下落したままに年を越す事になった。その結果我が国は、世界的にもコロナ死者数が極めて少ない水準に