1936年東京生まれ。工学博士(東京工業大学)。1961年、東京工業大学理工学部化学工学科卒業。1966年、同大学院理工学部研究科博士課程修了。1966年、同大学資源化学研究所助手。1976年、米国ペンシルベニア大学博士研究員。1979年、筑波大学助教授。1982年、同教授。1991年、同大学院理工学研究科長。1994年、同大学第三学群長。2000年、ノーベル化学賞受賞(アラン・マクダイアミッド、アラン・ヒーガーの両氏と共同受賞)。 ノーベル化学賞(2000年)を受賞した白川英樹・筑波大学名誉教授は、科学や芸術などの学問を日本語で学び、考えることの大切さを説いている。「言語にはコミュニケーションの道具としてだけでなく、考えるための道具としての役割がある。人は母語で学ぶことによって、より核心に迫った理解ができる」と語る。 日本人は古来、大陸の漢字文化を学び、江戸期以降は欧米の科学知識を意欲的