トランプ氏の大統領当選は、もしかしたら旧来型メディアの崩壊の序曲ではないかと感じています。 金融資本やテレビ、新聞などの旧来型メディアの支持を受けたクリントン氏を、自己資金で選挙を戦ったトランプ氏が破る。もちろん、その背景には、国民の上位1%が全米の80%以上の富を独占していることに対する不満があったのでしょう。 アメリカの一般国民の生活は苦しく、(ハーバード、プリンストンなど)アイビーリーグと呼ばれる東部名門大学を卒業しても就職先がなく、数百万の奨学金負債を抱えて自己破産する若者も多いそうです。ウオール街や旧来型メディアから多額の資金援助を受けたクリントン氏への反感は強く、州立大学の学費無料を掲げたサンダース氏が健闘したのも頷けます。 アメリカ大統領選挙の歴史を紐解くと、テレビの登場が若くてハンサムなケネディ大統領を誕生させました。その後もテレビの影響力は絶大で、テレビ討論の結果が選挙結
アメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が米国の第45代大統領に当選した。投票前、日本の多くの有識者はヒラリー・クリントンの当選を断言し、トランプの当選はありえないと語っていた。そんな中、1年も前から、トランプ氏の当選を一貫して予測してきた人物がいた。PRマネジメント代表で、早稲田大学招聘研究員の渡瀬裕哉氏である。今回、渡瀬氏にトランプ勝利予測の根拠を聞いた。 なぜ私は「トランプ勝利」を予測できたか 現在、トランプ大統領誕生でヒラリー当選を予測していた有識者らの阿鼻叫喚が続いています。「隠れトランプ支持者がたくさんいた」「世論調査が間違えていた」などが代表です。しかし、トランプ勝利は本当に予測できなかったのでしょうか? 筆者はこのような見解は明確に間違っていると断言します。 今回、有識者らがトランプ勝利を予見しえなかった理由は、世論調査をはじめとしたデータの見方が根本的に誤っていたからで
またしても大波乱である。6月23日にイギリスで実施されたEU離脱の国民投票に続き、米国大統領選もまた大方の予想を覆す結果となった。 ただ、筆者にとっては、トランプ氏の大健闘を称えるというよりも、アメリカにはクリントン女史を心底嫌っている人がかなり存在したという事実に驚きを隠せない。 「リベラルな富裕層」の代表的な存在であるクリントン女史の不人気は、リーマンショック後の米国の格差の深刻さ、それにともなう階層断絶の深刻さを浮き彫りにしたのではなかろうか。 加えて、メディアの情報はバイアスだらけで、如何に信用できないものであるかも明らかになった。さらにいえば、インターネット社会の特徴なのか、新聞等の旧来型メディアが世論を誘導する力も大きく低下していることがはっきりした。 今回の大統領選は、「マスメディアの敗北」でもあるのではなかろうか。 マーケットは完全に「リスクオフ」 さて、今回の大統領選の開
米国防総省が次世代の主力兵器として、AI(人工知能)を搭載した「自律型兵器」を開発しようとしている。いずれ実戦力となった暁には、兵士(人間)ではなく兵器が、自ら敵に狙いを定めて攻撃するかもしれない。 たとえば、人の命令に従うのではなく、自分で上空からテロリストを探して攻撃するドローンなどがそうだ。 ●“The Pentagon's ‘Terminator Conundrum': Robots That Could Kill on Their Own” The New York Times, OCT. 25, 2016 上の記事によれば、米国防総省は最近、米国の軍事力の世界的優位性を維持するために、AIを軍事戦略の要に据えたという。 核兵器から精密誘導兵器、そしてAI兵器へ 歴史を振り返ると、米国はこれまで2度に渡る根本的な軍事刷新(offset)を行ってきた。 最初は1950年代における「
政府ににらまれたカネ持ちたち 超富裕層の究極の「節税術」が、来年度から奪われようとしている。 政府・与党は、海外資産への相続課税を抜本的に見直し、被相続人(親)と相続人(子)が1年の半分以上を海外で過ごす非居住者の場合、相続税がかからないという「5年ルール」を撤廃する方針。2017年度税制改正大綱に盛り込む方向で議論を始める。 99%以上の庶民にとって、節税のために5年以上を海外で過ごすなど理解不能だし関心もない。だが、数十億円の金融資産を抱える富裕層にとって、最高税率55%の相続税は我慢がならないほど重く、子孫に残してやりたいと移住する。 そんな富裕層の気持ちと生態と現実を、リアルにわかりやすく伝えたのが、清武英利氏の『プライベートバンカー』だった。富裕層と彼らを護る「プライベートバンカー」と呼ばれる傭兵たちの物語。そこから浮かび上がってくるのは、租税回避地・シンガポールで「退屈」という
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