2012年12月31日に起きた、台湾とモンゴルの関係の転機について。歴史四方山話満載でなかなか面白いネタである。主にRFI中国語を参照した。 Ulan Bator (Mongolia) / Mario Carvajal ■清朝・理藩院の名残、蒙蔵委員会が消滅 現在、中華民国が統治しているのは台湾に限定されるが、建て前としては清朝の後継国家として中国本土の領有権も主張している。その中国本土の中でもチベットや新疆、甘粛省など旧藩部を統括する部局が蒙蔵委員会だ。清朝の理藩院からの組織割りが21世紀の今まで残っていたという次第。 台湾行政院の組織改組に伴い、2012年12月31日を持って消滅。業務及び人員はモンゴル処、チベット処として大陸委員会に所属することになった。 ちなみにモンゴルもチベットも統治していなかったのに70人のスタッフがいたとのこと。業務としては台湾在住のモンゴル人、チベット人絡み
こんな議論が2012年5月20日に戦わされた。「21世紀のグローバリズムから見たチンギス・ハーンとモンゴル帝国」 と題された会議では、日本の研究者をはじめ、モンゴル国、中国内モンゴル、ロシアのブリヤートから研究者たちが貴重な情報を持ち寄り議論が交わされた。 今回は、この非常に刺激的な会議でなされた議論を中心に、ロシアやモンゴル、中国、日本などでの現在のチンギスハン評価に関してご紹介したい。 チンギスハンの子孫として誇りを持てるようになったモンゴル人 チンギスハンは古くて新しいトピックである。 13世紀には世界を席巻、東部ヨーロッパ各地から日本までを震撼させた帝国を築き上げた人物として、その後は、世界各地に継承国を作った人物として・・・。 チンギスハン統原理と呼ばれる、王になるものはチンギスハンの血を引いたものでなくてはならないという原理を元に、多くの王がチンギスハンの子孫を名乗った。 子孫
毎年2月に開かれる「菜の花忌」。作家の司馬遼太郎さんをしのび、当日は「司馬遼太郎賞」の贈賞式などが行われます。前回受賞した静岡大教授の楊(よう)海(かい)英(えい)さん(47)は、中国・内モンゴル自治区出身の文化人類学者。中国では現在もタブーとされる文化大革命(1966~76年)で、その人生が大きく変わり…。(磨井慎吾)文革の辛い記憶 3つの名前を持っている。モンゴル名のオーノス・チョクト、中国名の楊海英、帰化の際に付けた日本名の大野旭(あきら)だ。言論活動では「楊」を使うが、好きなわけではないと話す。「帰化の前から楊の名前で書いてきたから。中国の少数民族は中国名を持たないと不便が多く、その意味では植民地的な名前。でも使っていると常に内モンゴルという自らの出身を意識する」 帰化前の国籍は中国だが、自己認識はモンゴル人。漢民族が支配する中国を祖国とは思わないが、外国では中国人として扱われる。
1月 5, 2011 (中国通信=東京)フフホト4日発新華社電によると、中国モンゴル合同考古調査隊は先ごろ、モンゴルの草原地帯で、ガルダンを首領とするモンゴルのジュンガル部と戦った際の清朝康熙帝の駐屯地遺跡を発見した。2010年内蒙古自治区文化財考古成果報告会で明らかにされた。 この遺跡はモンゴルのアルハンガイ県に位置し、アドゲンハリヤル遺跡と名付けられた。この遺跡は東と西の二つの部分からなる。西側の建物は地上に作られ、地表にはや形が異なる47カ所のオンドルが作られており、上級士官の宿舎と軍務を処理する場所だったと考えられている。 遺跡の東側には一列に並んだ住居址が290カ所以上も見つかった。すべて半地下式で、入口は南向きに作られていた。一般兵士の宿舎だったと考えられている。 内蒙古自治区文物考古研究所、モンゴル遊牧文化研究国際学院、モンゴル国立博物館からなる中国モンゴル合同考古調査隊は、
12月 8, 2010 (中国通信=東京)フフホト7日発新華社電によると、内蒙古自治区政府は4000万元(1元=約12円)の資金を投じ、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産への登録を申請している元王朝の夏の都だった上都遺跡の保護、考古学調査、展示を行う。自治区元上都遺跡世界遺産登録申請弁公室が明らかにした。 資金は先月から支出されており、そのほとんどは遺跡本体の保護に充てられ、一部を宣伝などに使う。 元上都遺跡は内蒙古自治区シリンゴル盟正藍旗の草原にあり、740年余りの歴史がある。西暦1260年、元の世祖フビライ・ハンがこの地に都を建設し、その後1264年に燕京(今の北京)に元大都を建設し、二つの都を巡幸する制度を作った。元上都と元大都は、元王朝が使用した二つの都城で、11人の皇帝によって100余年にわたり使われ続けたが、元朝末年の農民蜂起で焼失した。 元上都遺跡を世界文化遺産に
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