不況で冷え込んでいたIT業界の転職市場に、回復の兆しが見え始めている。だが、業種や職種によって採用数や条件に大きな差異が生まれている。転職市場の動向を追い、自身のキャリア戦略立案に生かしてほしい。 10月を新年度あるいは下期スタートとする企業が多い。そのため、10月はIT業界全般で、採用活動が活発化した。 選考フローを柔軟に変更できるベンチャー企業では、競合企業に打ち勝つために選考スピードを速めるなどの施策を打ち出し、1回の面接で合否を決定するケースもあった。10〜11月で各企業の採用活動は一段落するため、12月からは求人数がこれまでに比べて減少するだろう。 Web業界 10月の就業決定企業全体のうち、約8割がWeb業界と、相変わらずWeb業界の採用意欲は活発だ。新年度や下期スタートに合わせて、さらに積極採用をする企業も多かった。 「新規事業推進」や「事業部長候補」といった、新規事業関連の