「コメが足りない」とあるコメの卸売業者は困惑しきりだ。コメの在庫量は、例年の初夏と比べて1〜2割も少ない状態が続く。農協や同業他社に何度問い合わせても、「そんなに融通するコメがない」と断られて終わりだ。そんな状況にもかかわらず、スーパーの仕入れ担当者からは「早く届けてくれ」と矢の催促が来る。まさに八方塞がりなのである。 現在、全国でコメの品薄感が強まっている。コメの消費量は減少の一途を辿っているが、その一方で供給量は変わらずに増え続けており、2007年度の収穫量は約870万トンと、前年度と比べて約16万トンも増加した。まさに「コメがダブついている」のだ。 にもかかわらず、ここに来て何故「コメ不足」なのか。 その要因の1つは、小麦価格の高騰により、供給過剰で価格が割安となっているコメの人気が再燃しているためだ。 「店頭でのブランド米の売れ行きは年初比1〜2割増えている。冷凍食品の値上
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