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2016年2月16日のブックマーク (14件)

  • 東北大など、グラフェンの超伝導化に成功

    東北大学(東北大)は2月4日、グラフェンの超伝導化に成功したと発表した。 同成果は、同大学 原子分子材料科学高等研究機構 高橋隆 教授、東京大学大学院理学系研究科 一ノ倉聖 大学院生、長谷川修司 教授らの研究グループによるもので、1月29日付けの米科学誌「ACS Nano」オンライン速報版に掲載された。 グラフェン中の電子は、「ディラック・コーン」と呼ばれる特殊な電子状態を形成し、その結果“質量ゼロ”の状態を取ることが知られている。このため、グラフェン中の電子は非常に速い速度で移動することができ、その速度は半導体のシリコン中に比べ200倍以上速いことがわかっている。しかし、超伝導がグラフェンで発現するのかどうかは不明のままとなっていた。 今回同研究グループは、シリコンカーバイド(SiC)単結晶上にグラフェンを1枚ずつ制御して作製する方法を開発。同方法を用いて、炭素原子2層からなるグラフェン

    東北大など、グラフェンの超伝導化に成功
  • 理研、DNA定量や多型検出に最適な配列を解析するソフト「Edesign」を開発

    理化学研究所(理研)は2月11日、DNAの定量分析や遺伝型決定、ヒト遺伝子多型の検出に最適化したリアルタイムPCR用のプローブとプライマーを設計するソフトウェア「Edesign」を開発し、公開したと発表した。 同成果は理研ライフサイエンス技術基盤研究センター機能性ゲノム解析部門核酸技術診断開発ユニットの木村恭将 客員研究員、相馬崇裕 研究員、臼井健悟 ユニットリーダーおよび同部門のマティアス・ハーバス 客員研究員らの研究チームによるもの。2月10日付の米国科学誌「PLOS ONE」に掲載された。 PCR法は、微量のDNAやRNAを酵素反応で増幅する方法。リアルタイムPCR法では、この増幅産物をリアルタイムに検出し、試料中の遺伝子発現量の定量や遺伝子型の判別が可能だが、増幅に用いるプライマーと増幅産物の検出に用いる蛍光プローブの配列が実験結果に大きな影響をもたらすため、それらの設計には細心の

    理研、DNA定量や多型検出に最適な配列を解析するソフト「Edesign」を開発
  • 加齢によって髪の毛が薄くなる仕組みが明らかに - 東京医科歯科大が発表

    東京医科歯科大学は2月5日、加齢による薄毛・脱毛の仕組みを明らかにしたと発表した。 同成果は、同大学難治疾患研究所 幹細胞医学分野 西村栄美 教授らの研究グループによるもので、2月5日付けの米科学誌「Science」に掲載された。 今回研究グループは、加齢にともなって毛が薄くなっていく「老人性脱毛症」の仕組みを明らかにするために、野生型のマウスにおいても加齢によって薄毛が見られることに注目。Cre-loxPシステムによる遺伝子改変マウスを用いて、毛の再生に重要な細胞を供給している毛の幹細胞「毛包幹細胞」の運命追跡を行った。 この結果、毛包幹細胞は毛周期ごとに分裂するが、加齢にともなって自己複製しなくなり、毛をつくる細胞を生み出す代わりに、表皮の角化細胞へと運命を変えたのち、皮膚表面から落屑する、つまりフケや垢として脱落していくことがわかった。これによって毛包幹細胞プールとそのニッチが段階的

    加齢によって髪の毛が薄くなる仕組みが明らかに - 東京医科歯科大が発表
  • 分子研、植物より高効率で酸素を生む触媒を開発 - 人工光合成実現に前進

    分子科学研究所(分子研)は2月12日、植物の光合成よりも高い効率で水から酸素を発生する化合物を開発したと発表した。 同成果は分子研の正岡重行 准教授(総合研究大学院大学 構造分子科学専攻 准教授)、近藤美欧 助教、総合研究大学院大学の岡村将也氏らの研究グループによるもので、2月10日付の英科学誌「Nature」のオンライン速報版で公開された。 エネルギーおよび環境問題を解決する方策として、太陽光のエネルギーを貯蔵可能な化学エネルギーへと変換する人工光合成技術が注目を集めているが、酸素発生反応の効率の低いことが実現の障害となっている。酸素発生反応では、水分子が酸素分子、水素イオン、電子に分解されるが、この反応は非常に起こりにくいため、これを促進して酸素を効率よく発生させる高活性な触媒の開発が課題となっている。 植物の光合成では、タンパク質複合体である光化学系IIに存在する酸素発生錯体が高活性

    分子研、植物より高効率で酸素を生む触媒を開発 - 人工光合成実現に前進
  • 膝関節症を幹細胞注射で治療 東京医科歯科大がラットで効果実証

    東京医科歯科大学再生医療研究センターの関矢一郎(せきや いちろう)教授らの研究グループは、ラットの膝関節に幹細胞を定期的に注射することで変形性膝関節症の進行を予防することに成功した、と発表した。この関節症に悩む患者は国内で約850万人、潜在患者は2,500万人とも言われ、今後さらに増えると予想されているが決定的な治療薬や治療法はまだない。研究グループは今後臨床研究を実施する予定で、患者での治療効果が確認されれば、高齢化社会を迎える中での朗報と言える。 幹細胞は、神経や皮膚など体をつくるさまざまな細胞になる能力を持つ細胞。同大学が15日公表した資料によると、研究グループは、ラットの膝に人工的措置を施して変形性膝関節症を発症するようにした。すると、何もしなかったラットは措置の約8週後に軟骨損傷と滑膜炎を起こした。一方、膝関節の滑膜から培養した幹細胞を定期的に注射したラットは、軟骨変化と滑膜炎の

    膝関節症を幹細胞注射で治療 東京医科歯科大がラットで効果実証
    blackshadow
    blackshadow 2016/02/16
    変形性膝関節症の治療法。順調に行けば臨床試験に5~10年程度だろうか
  • 関西学院大、最高レベルの発光効率と色純度の有機ELディスプレイ用発光材料

    関西学院大学はこのほど、高い発光効率と色純度を持つ有機ELディスプレイ用青色発光材料を開発したと発表した。 同成果は関西学院大学の畠山琢次 准教授らと、JNC石油化学 市原研究所の共同研究によるもので、2月12日(英国時間)に独科学誌「Advanced Materials」オンライン版で公開された。 スマートフォンなどの小型ディスプレイで実用化が進む有機ELディスプレイでは、発光材料として蛍光材料、りん光材料、熱活性化遅延蛍光(TADF)材料の3種類が利用されているが、蛍光材料は、発光効率が25~37.5%程度と低い。一方、りん光材料とTADF材料は、発光効率が100%に達する場合もありますが、いずれも色純度が低い(発光スペクトルの幅が広い)という問題がある。 ディスプレイでは、光の三原色である赤・緑・青色の発光を混合することによりさまざまな色を表現しているが、それぞれの色純度が低いと、再

    関西学院大、最高レベルの発光効率と色純度の有機ELディスプレイ用発光材料
    blackshadow
    blackshadow 2016/02/16
    エネルギー効率の高さが肝か
  • モロッコ、初の太陽光発電所が操業開始

    モロッコ中部ワルザザートの郊外に建設された太陽光発電所の第1段階となるヌール1(2016年2月4日撮影)。(c)AFP/FADEL SENNA 【2月16日 AFP】モロッコ中部の砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)郊外で今月4日、同国初となる太陽光発電所の操業開始を祝う式典が開かれ、モハメド6世(Mohamed VI)国王らが出席した。 式典には、モロッコのアブデリラー・ベンキラン(Abdelilah Benkirane)首相やフランスのセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)エコロジー・持続可能開発・エネルギー相ら、地元や海外の当局者が出席した。この発電所は、モロッコが掲げるクリーンエネルギー生産増加目標に向けて一つの到達点とみられている。 今回、操業が開始されたのは「ヌール(Noor)」と命名された太陽光発電所の第1段階、ヌール1(Noor 1)で、発電能力は1

    モロッコ、初の太陽光発電所が操業開始
  • 「ホビット」はホモ・サピエンスではない、仏研究

    インドネシアで発見されたホモ・フロレシエンシス(左)と現代人の頭蓋骨。インドネシア・ジャワ島中部ジョクジャカルタにあるガジャ・マダ大学で(2004年11月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/AGUS SUPARTO 【2月16日 AFP】インドネシアの島で約1万5000年前に絶滅したとされる小型のヒト属ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis、フローレス原人)は、現生人類としても知られるホモ・サピエンス(Homo sapiens)ではなく、まったく別の種だったとする研究論文が15日、発表された。ホモ・フロレシエンシスの扱いをめぐっては、専門家の間で意見が割れている。 身長が極端に低いことから「ホビット」との愛称をもつホモ・フロレシエンシス。その化石は、2003年に同国フロレス(Flores)島で発見された。 ホモ・フロレシエンシスをめぐっては、初期人類から枝分かれしたとす

    「ホビット」はホモ・サピエンスではない、仏研究
  • 産総研:シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発

    発表・掲載日:2016/01/28 シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発 -独自の表面垂直結合で光と電子の集積実装に向けて大きく前進- ポイント 独自のイオン注入技術によりシリコン光配線の先端を数μmの曲げ半径で垂直方向に立体湾曲 光ファイバーとの高効率な垂直光結合を実現し、波長、角度、偏光の許容帯域を大幅に拡大 シリコン光電子集積回路へ光部品を表面実装する技術として期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 森 雅彦】3次元フォトニクスグループ 榊原 陽一 研究グループ長、吉田 知也 主任研究員らは、従来難しいとされてきた、シリコン光集積回路への光ファイバーや光部品の表面実装を容易にする光結合技術を開発した。 通常シリコン光配線はウェハ面内に形成されるが、今回開発した技術ではシリコン光配線の先端をイオ

  • 産総研:染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発

    発表・掲載日:2016/02/02 染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発 -細胞のがん化の原因究明とがんの早期発見につながることへ期待- ポイント 超並列DNAシーケンサーで得られる正常およびがん細胞ゲノム配列のビッグデータを高速・高精度に比較 がん化した組織中のがん細胞の比率が低くても、がん細胞中の構造変異を高精度に検出可能 がん細胞に特有のDNA変化を早期に検出し、的確な治療法を選択することが可能になることを期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)創薬基盤研究部門【研究部門長 織田 雅直】 ゲノム機能情報研究グループ 瀬々 潤 主任研究員、山形 浩一 元産総研特別研究員(現 中央大学 助教)と国立大学法人 大阪大学【総長 西尾 章治郎】(以下「大阪大学」という) 大学院 医学系研究科 竹田 潤二 教授らのグループは

    blackshadow
    blackshadow 2016/02/16
    BreakDancerとかよりもノイズ減らせるなら良さそう
  • 国産旅客機MRJ 1年半ぶり新規受注の見通し NHKニュース

    およそ半世紀ぶりの国産旅客機として小型ジェット機「MRJ」の開発を進める三菱航空機は、アメリカの航空機リース会社から20機を受注する見通しになったことを発表しました。MRJが新たな受注を得ることになったのは1年半ぶりのことです。 MRJが新たな受注を得ることになったのは1年半ぶりのことです。 MRJはこれまでに国内外の航空会社から407機の注文を得ており、これによって、受注の件数は合わせて427機になる見込みです。 MRJは去年11月の初飛行によって、航空会社への売り込みに弾みがかかると期待されていましたが、その後、三菱航空機が来年としていた第1号機の納入の時期を1年程度延期すると発表し、営業活動への影響が懸念されていました。 三菱航空機は「MRJの資産価値が市場で認められた証であり、今回の合意を弾みにして、販売活動をさらに活発化させていきたい」としています。

  • MRJ、米国までどう運ぶ?森本社長がルート明らかに ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

    【名古屋】国産小型旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)は、2016年内を予定していた米国での試験飛行の開始時期を、今夏に前倒しする方針だ。米国の飛行拠点は天候状況などに恵まれ、1日に複数回の試験飛行ができる。日国内での試験項目を減らして、米国への回送飛行(フェリーフライト)の時期を早める。経験豊富な北米の技術者の協力も得て、18年半ばとする量産初号機の納入を守る考えだ。 森浩通社長が明らかにした。米国への回送飛行は、距離や天候などの条件から、それ自体が重要な試験となる。同社によれば回送飛行は①北海道からオホーツク海、ベーリング海、アラスカ湾などの島々を経て米ワシントン州に至るルート、②名古屋からサイパン、ハワイを経て米ワシントン州に至るルートの2案ある。飛行距離の短い①のルートを軸に検討を進める。 回送前の実施を計画していた一部試験を先送りし、回送後に実施することで、米

    MRJ、米国までどう運ぶ?森本社長がルート明らかに ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
    blackshadow
    blackshadow 2016/02/16
    早期にアメリカに回航し、そちらで行う試験の比率を上げることで試験期間短縮を試みる模様
  • 三菱重工、 MRJ の開発スケジュール遅延で開発体制を強化へ | レスポンス(Response.jp)

    三菱重工業は、量産初号機の納入時期が計画より遅れている次世代リージョナルジェット「MRJ」の開発体制強化策をまとめた。 MRJは開発スケジュールの遅れによって2017~2018年度に投資が増加、最大損失増加と事業の黒字化が遅れるリスク、キャッシュフロー計画の下振れリスクが生じている。 このため、開発体制の強化と効率改善を図る。具体的には、防衛要員との交流を含み国内他社から人材補強を実施するなど、航空機開発エキスパートを補強する。完成機事業を担う人材を三菱航空機に集約する。 また、三菱航空機の社(愛知県)が型式証明の文書作成や当局への対応、飛行試験、量産準備、カスタマーサポートなど、米国シアトルの拠点が開発設計と技術課題対策など、米国モーゼスレイクの拠点が飛行試験、データ解析・評価などをそれぞれ担当する体制を構築して、開発促進と効率化を図る。 三菱重工、三菱航空機、パートナーで連携を強化し

    三菱重工、 MRJ の開発スケジュール遅延で開発体制を強化へ | レスポンス(Response.jp)
  • 乱流発生の法則を発見:130年以上の未解決問題にブレークスルー - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    佐野 雅己(物理学専攻 教授) 玉井 敬一(物理学専攻 大学院生(博士課程1年)) 発表のポイント 整った流れ(層流)が乱れた流れ(乱流)に遷移するときに従う普遍法則を実験で見いだした。 最大級のチャネル実験装置を製作すると同時に、普遍的な法則の検証に必要な新たな測定解析手法を考案したことが発見のポイントだった。 乱流への遷移の理解は省エネルギーなどに不可欠であるだけでなく、自然界に普遍的に存在する不規則現象の理解に繋がる。 発表概要 我々の回りは空気や水などの流体で満ちています。整った流れは層流と呼ばれ、乱れた状態は乱流と呼ばれます。しかし、層流がいつどのようにして乱流に遷移するのか、そこにどんな法則があるのかは、130年以上にわたる未解決問題でした(注1)。流体の方程式が非線形性(注2)のため数学的に解けないことや、実験的にも乱れの与え方にさまざまな可能性があることが理解を阻んできまし

    乱流発生の法則を発見:130年以上の未解決問題にブレークスルー - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部