昨日から始まった「Great Ukiyo-e Masters 春信、歌麿、北斎、広重ーミネアポリス美術館秘蔵コレクションよりー」という長い名前の浮世絵展。仕事をちょっと早く切り上げ、覗いてみた。 「秘蔵の・・・」などという大げさな名前のついた展覧会にはろくなものはないという経験的法則がある。 ところが驚いた。「例外のない法則はない」。保存状態の良い作品の連続である。特に発色の素晴らしいものが多い。 例えば、鳥居清長の《六郷の渡し》は、今回のミネアポリスのもの↓では赤が非常に鮮やかで、千葉市美術館の「鳥居清長ー江戸のヴィーナス誕生」展で観た平木浮世絵財団のもの↓↓とはまったく違った画ではないかと一瞬思うほどである。 同様に、歌川広重の《阿波鳴門之風景》にしても、ミネアポリスのものは↓、緑がかった青が素晴らしく、渦潮の迫力が伝わってきたが、神奈川県立歴史博物館で観た川崎・砂子の里資料館所蔵のも