演劇文化の新たな可能性! “VRミュージカル”の魅力とは? 東雲めぐ主演のVRミュージカル『人魚姫』公演の1回目が6月7日に行われた。技術として革新的であり、演劇文化への愛溢れる舞台だった。VARK・ニコニコ動画配信、共に視聴者の評価が飛び抜けて高かった今回の公演、ネタバレを極力避けつつ、情熱が注がれていた部分をいくつか紹介していきたい。 1・ミュージカル・演劇であることの意義 この公演はOculusGO、OculusQuestといったVRヘッドセットで利用できるプラットホーム「VARK」で配信された。 VR空間は空を飛んだり地面をもぐったりとなんでもできてしまう。しかしこの公演では、ゲームのような派手なVR演出はできるだけ入れないように調整されている。360度映像を自由自在に利用できるにも関わらず、あくまでも眼前の「舞台空間」をしっかり見せることにこだわっていた。 例えば光源。VRだから