この記事は、『UNIX Magazine』2004年4月号(2004年3月18日発売)に掲載された同名記事の初稿(著者から編集部に提出したもの)を元に、Web掲載用に一部を修正したものです。10年以上前に執筆したものなので、現在のUNIXを取り巻く環境とは色々と異なることがありますが、プログラミングに対する心構えとしては現在でも通用するものと思い、再掲してみることにしました。 ・・・・・・・・・・ 前回、メモリ破壊バグを突き止める手法として、メモリの内容が書き潰される箇所を二分探索法により探し出す方法を示した。この方法が適用できる条件として、”メモリ破壊バグの再現性が確立されること”が前提であることに言及した。 この”再現性の確立”という課題、簡単そうに見えるのだが実は相当に手ごわい相手である。今回は現象の再現性について考えてみよう。 再現性の確立とは?¶ メモリ破壊バグでなくとも、あらゆ
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