被験者ばっかりしているのもあれなので、自分でも fMRI 実験を設計して予備テストをしてみた。今日解析をしてみたら、予想外に解析結果の S/N 比が良くてびっくりした。全然結果が出なくても仕方がないと思っていたぐらいに野心的な実験だったのだけど、これなら見込みがあるかも。 電気生理 (in vivo, awake, single-unit recording) を主な生業とする*1立場からすると、fMRI が神経科学の道具になり得るかどうかに関しては、長らく半信半疑の気持ちでいた。やはり(システム)神経科学の王道は、電気生理 (unit recording) だと思う。生きて動いて思考している脳の情報伝達単位であるスパイク活動を直接計測できるというのはエキサイティングなことだし、そこで得られる知見は神経情報処理の本質的な部分だと思う(←神経情報処理に関するどんなアイデアもこの単位での検証な