中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏に今年のノーベル平和賞が与えられるのに対抗し、北京の一部大学教授らが参加して「孔子平和賞」を創設する動きが出ていることが8日分かった。関係者によると、初めての同賞は台湾の連戦元副総統に贈ることが決まり、北京市内で9日に授賞式を開くという。 選考委員会の代表、譚長流氏は北京師範大の哲学博士で、委員には北京大や清華大の教授も名を連ねているとしている。文化省の支持を受けているとの報道もあるが、詳しい実態は不明。 選考委は孔子平和賞の趣旨について「中国は十数億人の人口を抱え、世界平和についても発言権がある」と強調。連氏を選出した理由は「中台間の平和の懸け橋になった」ためだとしている。(北京・共同)
◇反対派も会見 都内のPTA団体などが3日、都青少年健全育成条例改正案の成立を求める要望書を都に提出した。石原慎太郎知事は「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。使命感を持ってやります」と応じた。 要望したのは、都小学校PTA協議会(都小P、加盟248校)▽都私立中学校高等学校父母の会中央連合会(同246校)など5団体。都小Pの新谷珠恵会長が「児童を性的対象にすることが野放し状態。子供を健やかに育てるため、社会の力を借りないと環境整備できない」と説明した。 一方、学者や評論家らは改正案への反対を訴えて都庁で記者会見した。藤本由香里明治大准教授は「時代物やSF漫画のキャラクターにも現代日本の刑罰を適用するのか。現実とフィクションを区別しない危険な発想だ」と強調した。児童文学者の山中恒さんは「日本の官僚は拡大解釈にたけている」と危惧した。
国内外で引用される回数が多い優れた科学論文ほど、「ポスドク」と呼ばれる任期付きの若手研究者や外国人研究者が多く参加していることが4日、文部科学省科学技術政策研究所と一橋大イノベーション研究センターの調査で明らかになった。研究チームの人材の多様性が成果の差に表れることがデータで裏付けられたのは初めてという。 科学論文の多くは、複数の研究者のチームによる成果だ。ポスドクは博士号を取った後、任期付きで研究に当たる若い研究者で、貴重な「戦力」となる一方、低収入で不安定な地位にあるとして4月、日本学術会議が政府に待遇改善を求めている。 調査は、01~06年に発表された日本発の科学論文約45万本のうち、全世界で被引用回数が上位1%に入る「トップ論文」2906本と、その他の「通常論文」から無作為に選んだ約1万本を対象に、著者にアンケート調査した。 研究チームに外国人がいるのはトップ論文の48%に上り、通
フジタ本社が入るビルに詰めかけた報道陣=東京都渋谷区で2010年9月30日午前11時48分、津村豊和撮影 【北京・浦松丈二】中国河北省石家荘市当局に取り調べを受けていた建設会社「フジタ」社員ら4人について、中国国営・新華社通信は30日、4人のうち3人が釈放されたと報じた。法律違反を認め、反省する内容の始末書を提出したという。日本の外務省も釈放の事実を確認した。 釈放された3人はフジタ国際事業部建設部次長、佐々木善郎さん(44)、営業本部営業統括第5部次長、橋本博貴さん(39)、現地法人社員、井口準一さん(59)とみられる。 4人のうち現地法人に出向している高橋定さん(57)は釈放されておらず、引き続き取り調べを受けている。 中国当局は3人が釈放された後、取り調べ中の扱いなど中国側を批判することを警戒し、高橋さん1人を留め置いた可能性がある。 北京の日本大使館によると、丹羽宇一郎駐中国大使が
愛知県岡崎市立中央図書館は28日、利用者163人分の個人情報がインターネットを経由して外部に流出したと発表した。05年6月末時点で図書の予約や返却延滞をしていた一部の利用者の名前や年齢、電話番号、借りた本の題名、貸出日などが流出した。 ソフトを開発した三菱電機インフォメーションシステムズ(東京)によると、同図書館が最初のソフト販売先だった。岡崎市の利用者の個人情報を誤って残したまま、ソフトをほかの全国37の公立図書館に販売してしまったという。宮崎県えびの市と福岡県篠栗町の図書館のホームページ(HP)から、岡崎市の個人情報がダウンロードされたことが確認された。 同社は「個人情報の取り扱いが不十分で、誠に申し訳ない」と陳謝し、岡崎市立中央図書館は「多大なご迷惑と心配をかけ、おわびする」とコメントした。 同図書館では今年8月、ソフトの古さが原因でHPの閲覧が困難になる問題も発覚している。【中村宰
沖縄本島の北西約100キロの海底で、熱水が噴き出している活動域が見つかった。東京大などの研究チームが17日、発表した。周囲には、マンガンやアンチモンなどレアメタル(希少金属)を含んでいるとみられる鉱物の塊も発見された。海底の新たな鉱山として注目されそうだ。 研究チームは、熱水に含まれるマンガンや硫化水素を感知できるセンサーを開発し、無人探査機に搭載。11日までの8日間、火山地形であるカルデラが広がる海域を調べた。 すると、海底(水深500~600メートル)の3カ所で、43~247度の水が噴き出していた。うち1カ所では、直径50センチの煙突状の構造物が高さ1~2メートルに伸び、先端から121度の熱水が立ちのぼっていた。 最近、こうした構造物を含む活動域「熱水鉱床」は新たな鉱山として注目され、日本近海で探査が活発化している。チームはすでに岩石を採取しており、今後、金属の種類や含有量を分析する。
北海道から九州までの約180市町村の国民健康保険料徴収システムを作った「日立情報システムズ」(東京都品川区)のプログラムにミスがあり、納入先の自治体の多くで徴収もれが発生しているとみられることが8日、分かった。同社は「各自治体には、プログラム修正など誠意を持って対応したい」と謝罪している。 ミスは来年75歳を迎える、うるう年の1936(昭和11)年2月29日生まれの人の国民健康保険制度から後期高齢者医療制度への移行に伴う処理をめぐるもの。国の指針では、来年3月1日から、後期高齢者医療制度へ移行することになっているが、2月29日生まれを2月28日生まれとし、2月から同制度へ移行するよう処理するため、来年2月分の国保料が徴収されないケースがあることが判明した。 1936年2月29日生まれの市民が今年度の国保料納入で来年2月分の国保料が未納となるケースは、愛媛県新居浜市で4世帯(未収分は1310
アレルギー性ぜんそくなど気道過敏症の原因となる体内物質を作る細胞を、理化学研究所がマウス実験で突き止めた。ヒトにも同じメカニズムがあると考えられ、症状を抑えたり発症を予防する新薬の開発につながると期待される。17日付の米実験医学誌に発表した。 理研によると、国内のアレルギー性ぜんそくの患者は約300万人。慢性化すると、気管支拡張薬やステロイドなどを用いる対症療法が中心となり、根本的な治療法は確立していない。発作的なぜんそくや、せきを起こす直接の原因物質は分かっているが、これらがどの細胞で、どう作られるのかは不明だった。 研究チームは、マウスのさまざまな免疫細胞で遺伝子の働き具合を調べ、肺に多く分布するナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)にだけ出現するインターロイキン(IL)-17RBというたんぱく質に着目。人為的にNKT細胞を欠損させり、IL-17RBの働きを止めたマウスでは気道の炎症が起
新刊コミックス情報をお伝えする「今週の新刊」。22~28日に発売される主なコミックスは約230タイトル。人気ライトノベルのコミカライズ「ゼロの使い魔 シュヴァリエ」「バカとテストと召喚獣」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のほか、08年にドラマ化された「クッキングパパ」なども登場する。 23日には、戦国時代を舞台としたギャグマンガ「殿といっしょ」5巻がDVD付き限定版と同時発売。7月からアニメ...
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