滑走路の向こうは海が広がる=南シナ海・東沙島、村上写す上空から見た東沙島=村上写す 台湾が実効支配している南シナ海・東沙諸島の東沙島がこのほど、外国メディアに公開された。東西の長さ2800メートル、南北は900メートル弱しかない小さな島に、軍、海岸巡防署や海洋研究の関係者100人以上が常駐する。空港の滑走路は第2次大戦中に日本軍が造った。 西太平洋とインド洋が接するこの海域は生物が豊富で、台湾は2007年に「国家公園」に指定。サンゴなどの保護に努め、今年7月に公園管理事務所を新設した。東沙は中国も領有権を主張しているが、台湾側は環境保護を前面に出して主権を強調している。一般には開放していない。(東沙=村上太輝夫)