地雷系の美女がバイト先の店長だったら――。そんな世界観の短編漫画をまとめた『地雷系ひよこ店長シリーズまとめ②』が、約8.7万の大きなバズを起こしている。 生成AIを使って描かれた本作は現在、全国のローソンとミニストップでランダムブロマイドが発売されるほどの人気だ。この制作について作者・YunbuMさん(@Yunbu_m)に話を聞いた。(小池直也) 続きを読むには画像をクリック
この春、大きな注目を集めたオリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』は、反骨精神を体現するような異色の主人公で話題となり、イラストルックのCGによる多彩な日常芝居と迫力の演奏シーンは、日本アニメに新たな新風を吹き込んだ。 リアルサウンド映画部では、シリーズ構成と全話の脚本を担当した花田十輝にインタビュー。大胆不敵なガールズバンドアニメがどのようにしてに生まれたのか、話を聞いた。 『ガルクラ』が反骨精神旺盛な理由 ーー本作の企画は音楽ものであることは先に決まっていて、上京ものとバンドものにするアイデアは花田さんが出されたそうですね。 花田十輝(以下、花田):そうですね。アイドルの音楽ものはたくさん書いたので、今までやっていないバンドものを提案しました。上京ものに関しては以前から書きたいと思っていて、町や新居、人との出会いを描く始まりの物語をやりやすいので、この機会にやらせてもらえればという感じ
「日本はアニメの国」だと世界的なイメージとなっているが、その歴史も特徴も、世界のアニメーションの本流に位置していたというよりは、独自の表現スタイルを突き詰めることで支持を拡げてきた。 例えば、世界的にアニメーション制作は現在、3DCGを用いることが一般的だが、日本は手描きの作画が主流である。 そんな日本でも3DCGアニメーションは制作されている。だが、手描きアニメの国ゆえに、常に「手描きの作画と比べてどうなのか」という視点で議論される宿命にある。その議論ゆえなのか、日本の3DCGアニメはかなり特異な方向へと発展している。「手描きアニメのエッセンスをいかに取り入れるのか」という課題に挑み続け、本来なら1秒24フレームで全身を動かすフルアニメーション表現も可能なところ、敢えてリミテッドな表現の魅力を追求し、立体的な造形物であることを強調するよりも、2Dっぽいルックに見せる努力をしてみたりなど、
「まんが王国」で販売中の『エイケン リメイク版』。生成AIを使って出力された絵をベースに、手直しを重ねて制作された。キャラクターの絵が現代的である。 XなどSNS上では、連日のように生成AIについて活発な議論が展開されている。そんななか、4月25日、「まんが王国」でリリースされた一本の漫画が大きな反響を呼んだ。松山せいじ氏の名作ラブコメ漫画『エイケン』のリメイク版(正式名称は『エイケン リメイク版』)、しかもただのリメイクではなく、生成AIを使い、絵柄を含めて全面的にリメイクされた作品である。 こちらはオリジナルの『エイケン』。2001年に「週刊少年チャンピオン」で連載開始。極端に胸が大きな女の子がメインキャラとして多数登場し、当時の少年たちに大きな衝撃を与えた。 『エイケン』は2000年前後に少年漫画誌で流行が始まったラブコメ・ハーレム漫画の代表格であり、アニメ化もされた。松山せいじ氏の
4月5日、『GANTZ』『いぬやしき』などの名作で知られる漫画家の奥浩哉がXを更新。「ボツ原稿や落書きは売れますが、生原稿は売れません」とポストし、現在約6500件のリポスト、約1万8000件のいいねがつくほど、バズりまくっている。 ボツ原稿や落書きは売れますが、生原稿は売れません。何故なら生原稿を一枚売って高値が付いたりすると、税務署に目をつけられてウチにある原稿全部にその値段で固定資産税をかけられるからです。 だから、生原稿は売れません。 — 奥 浩哉 (@hiroya_oku) April 5, 2024 奥は最近、ネットオークションでファン垂涎の直筆のスケッチなどを販売。30万円、40万円台で落札されており、中には50万円を超えたスケッチまである。驚きなのはボツ原稿で、なんと140万1000円で落札されたものも。 デジタルや生成AIの普及に伴い、漫画家の生原稿などの直筆物に注目が集
名取さなが語る、バーチャルタレント活動の哲学と“メメント・モリ” 「観てくれた人の人生を豊かにしたい」 バーチャルYouTuber(VTuber)をはじめとする、“バーチャルタレント”シーンを様々な視点から見ているクリエイター・文化人に話を聞く連載『Talk About Virtual Talent』。 今回はバーチャルYouTuber(VTuber)が話題になりはじめた2018年から約6年間、個人で活動を続け、今ではグッズやCMへの出演、ショップコラボも行われるほどの人気を集めるタレント・名取さなへインタビュー。 配信でのリスナーとのやりとり、自筆イラストなどを活用したこだわりのコンテンツ、ユニークなMV、物語性の強い表現など、彼女のマルチな活動は目を引くものがある。そんな彼女は今年、音楽ライブに力を入れていくと発表しており、VRライブから生演奏リアルライブまで挑戦していくそうだ。今回、
キズナアイから現在まで、バーチャルYouTuberを支える影の立役者 cort氏とライブカートゥーン社のこれまでとこれから 2017年から2018年にかけて、一気にVTuber、バーチャルYouTuberが話題になってからはや5年。当時は“珍しいもの”として見られていたバーチャルYouTuberも、いまではコンビニの棚にコラボ商品が並んだり、地上波のテレビ番組に登場するまでの存在になった。 そんなバーチャルYouTuberを支え続ける人物がいる。辻昇平、あるいはcortの名で知られる3DCGクリエイターだ。2016年に合同会社ライブカートゥーンを設立、キズナアイ誕生にたずさわり、これまで数えきれないほどのバーチャルYouTuberの活動を支え、いまも日々3Dライブや配信の裏側で活躍している。 裏方ゆえ、彼の存在が目立つことはあまりないが、バーチャルYouTuberとファンの大切な時間を支え
ブックライブ、話題の漫画を生み出す背景に”ビッグデータ”の活用あり マーケティング部担当者が語るヒットを生む秘訣 総合電子書籍ストア「ブックライブ」では、これまでに蓄積された広告のクリック率や、サイト内で人気のある作品傾向などのビッグデータを活用し、読者のニーズや市場のトレンドを反映した漫画の制作を独自に行っている。 2018 年から本格始動したこのプロジェクトは一定の成功をおさめ、社内編集部や漫画家と作品を共同制作する体制を確立している。こうした手法をもとにこれまでに約50作品が制作され、テレビドラマ化した『花嫁未満エスケープ』を筆頭に、順調にヒット作が生まれているという。 ビッグデータを活かして行う漫画制作とは、いかなるものなのか。ブックライブのマーケティング部の田中さんと坪井さんにお話を伺った。 プロジェクトが生まれた背景 ――ブックライブさんのビッグデータを使った漫画制作は、201
近年、存在感を増しているインターネット上に構成された3次元の仮想空間、メタバース。K-POPでは、韓国のゲームメーカーであるNetmarble F&Cの子会社・メタバースエンターテインメントと、カカオエンターテインメントが共に「Unreal Engine」と「MetaHuman Creator」を活用して制作、2023年1月25日にデビューした4人組AIガールズグループ・MAVE:が話題に。出演した音楽番組『THE SHOW』の映像がYouTubeで300万回を超える再生数を獲得している。 同じくCGによる外見を持つアイドルの中でも、主にAIで作られているバーチャルアイドル達とは異なる「バーチャル的」なアプローチで注目を受けるのが、韓国の有名配信者・우왁굳(ウワクグッド)によるTwitchストリーマー育成オーディション番組を通じて2021年に誕生したガールズグループ、ISEGYE IDOL
2017年から2018年にかけて、一気にVTuber、バーチャルYouTuberが話題になってからはや5年。当時は“珍しいもの”として見られていたバーチャルYouTuberも、いまではコンビニの棚にコラボ商品が並んだり、地上波のテレビ番組に登場するまでの存在になった。 にじさんじやホロライブなど企業所属のVTuberが特に目立つなか、個人で活動するVTuberも工夫と苦労を重ねて、人気を伸ばし続けている。今回は個人で活動を続ける男性VTuber・天開司に、デビューした2018年からの活動を伺いながら、激変を続けるVTuberシーンの様子を追ってみた。(たまごまご) 【特集】バーチャルの世界の狭間で ■天開司 BANs筆頭、バーチャル債務者Youtuberの天開司だ・・・・! ゲーム実況、歌ってみたを中心に、さまざまな活動をしている・・・・! 目指すは借金返済・・・・・・!(Twitterよ
AOAやTRI.BEのメンバーが参加したサバイバル番組『少女リバース』 制作陣が語る裏側「選考基準に人気もビジュアルも関係ない」 毎週日曜日夜9時からABEMAにて好評配信中の、新概念サバイバル番組『少女リバース(RE:VERSE)』。韓国での公開からわずか3日で再生回数100万回を突破し、いま様々なメディアから注目を集めている。この番組は、“少女X”と呼ばれる現実世界で活躍する30人の現役・元K-POPアイドルたちが正体を隠し、それぞれ異なる30の世界に住む“少女V”に変身してバーチャルアイドルとしてのデビューを目指すというもの。 脱落した“少女V”の正体が明かされていく展開により、話題に事欠かなかった本番組も最終回が近づいている。 今回は「K-POP×バーチャル×サバイバル」という過去に類を見ない番組のプロデューサーを務めたソン・スジョン氏とチョ・ジュヨン氏に、番組制作のきっかけや出演
2022年から2023年1月現在にかけて、VTuber〜バーチャルタレントの楽曲が立て続けにヒットを飛ばし、その存在がシーンの外側に少しずつ認知され始めている。 YouTubeで企画・配信されて大きく賑わう大型企画への出演や、テレビ番組で取り上げられるというだけでなく、「VTuber」としての人物像や記号性よりも、楽曲やパフォーマンスが良い意味で独り歩きし、爆発的なヒットへと繋げていく事象が続いているのだ。 今回はそのヒット曲や現象についてまとめていきたいと思う。その多くが、VTuberをしっかりとおいかけるファンとは全く異なる、文字通り「別の世界」の人たちにリーチしている点において注目すべきだろう。 まず最初に挙げるべきは、ぼっちぼろまるの「おとせサンダー」だ。ぼっちぼろまるは「ひとりぼっちロック・バンドとしてミュージシャン活動を行う地球外生命体」として2016年末から活動をスタートし、
発展するVTuber音楽、近づきつつあるVRChatとVTuberの距離……VTuber有識者たちによる座談会企画(後編) バーチャルYouTuber(VTuber)に関するあらゆるエンタメが発展し続けている現在。活動者や事務所、音楽や映像、技術などについて、「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「2022年のVTuber音楽」、「多様なプラットフォームを跨いだ活動」、「2022年のVRChatとVTuber」という4つのテーマで、4人の有識者ーー草野虹氏、たまごまご氏、森山ド・ロ氏、ゆがみん氏が語り合う座談会企画。前編では「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「多様なプラットフォームを跨いだ活動」について語り合ってもらった。後編では「2022年のVTuber音楽」、「2022年のVRChatとVTuber」について、話がさらに展開していく。(編集部) <プロフィール>
VTuberのタレント化&マルチプラットフォーム化が進んだ1年と、その先にあるものーー有識者たちによる座談会企画(前編) 2022年はMeta社(旧:Facebook社)が大々的に掲げた「メタバース」という概念の浸透を含め、あらゆる人にとってバーチャルな世界・存在との距離がグッと縮まった1年といえるだろう。 バーチャルな存在といえば、先日バーチャルYouTuberの数が2万人を突破したことも発表された。視聴者の数もどんどん増えており、タレントの広告起用なども相まってか、アーリーアダプター以外への認知もなお拡大し続けている。 今回はそんな1年の年の瀬に、有識者たちを迎えた座談会を実施。草野虹氏、たまごまご氏、森山ド・ロ氏、ゆがみん氏を参加者に迎え、「VTuberのタレント化・インフルエンサー化」「2022年のVTuber音楽」、「多様なプラットフォームを跨いだ活動」、「2022年のVRCha
Mori Calliope、リスナーを魅了する“不完全性”の正体 ネットラップやK-POP文化が交差する特異な音楽性 以前から重層的なキャラクター性と背景にある複雑な音楽ルーツが織りなすいびつさに興味を惹かれており、しかもそのキメラ的な奇形美を異常なほどクオリティ高いラップスキルが支えるとなるとますますその不均衡さは極まるわけで、そういった事情もありMori Calliopeというラッパーのことをひっそりと追いかけていた事実をまずは認めなければならない。2020年の秋にオリジナル曲をリリースして以降ヒットを連発しているVTuberラッパーを私は興味深く観察してきたのだが、そのいびつな魅力を説明するにはまず一見何の共通点もなさそうな“K-POP”という文化を入り口にするのが適切かもしれない。 というのも、今回リリースされたMori CalliopeのメジャーデビューEP『SHINIGAMI
2022年3月、弁護士法人モノリス法律事務所は、VTuber法務の専門チームを発足した。同事務所はもともと、YouTuberのみならず、いくつかのVTuber運営もクライアントに名を連ねており、また2020年にはマスコットVTuberが出演する日本初の法律相談YouTubeチャンネルを開設するなど、VTuberとの距離が近い法律事務所の一つだ。 そんなモノリス法律事務所が今回、専門チームを発足した経緯とはどのようなものなのか。そして、VTuberをめぐる法律トラブルとは、どのようなものがあるのか。代表弁護士の河瀬季氏に話をうかがった。(浅田カズラ) 「VTuber業界には構造的に歪みがある」――急成長分野だからこそ生まれるトラブルとは モノリス法律事務所・代表弁護士の河瀬季氏 ――今回、VTuber事務所や個人VTuber向けの専門チームを発足した経緯についてお聞かせください。 河瀬:私た
6月1週目から2週目にかけて、YouTube界は不調を訴えるクリエイターが続出。幼少期の家庭環境からアンチコメントを背景としたものなど理由はそれぞれだが、人気クリエイターやそのスタッフたちの心の問題を原因とする進退には大きな注目が集まった。 フィッシャーズのメンバー・モトキが、6月5日に公開された動画でうつ病を公表し、無期限で活動を休止することを発表した。モトキはうつ病が発覚した経緯について、心身に不調が生じたために病院を受診した結果、うつ病がわかったと説明。その原因に生まれ育った環境を挙げており、学生時代、厳しい境遇に置かれるうちに抑制し続けていた感情が実家から離れて落ち着いたこと、自由に使える時間が出来たことで過去を思い出すようになったと話す。 「寝つきもよくなくなってきちゃって、リセットが出来なくなっちゃった」というモトキは、現在の症状を「メンタルがオーバーワーク気味」と表現。動けな
連載「multi perspective for metaverse」第三回(ゲスト:TREKKIE TRAX) 2022.05.15 12:00 毎回「メタバース×〇〇」をテーマに、様々なエンタメ・カルチャーに造詣の深い相手を招きながら、多面的な視点でメタバースに関する理解を深めていくDJ RIO氏の「multi perspective for metaverse」。 第3回の対談相手は、昨年VRChat上でワールドツアー『TREKKIE TRAX 9th Anniversary VRChat WORLD TOUR』を行った音楽レーベル・クリエイター集団であるTREKKIE TRAXのfutatsukiとCarpainter。 今回は「メタバース×音楽」をテーマに、コロナ禍で変化したDJ活動や、VRChatで行ったワールドツアー、バーチャルクラブを見て変わった価値観、メタバース上のクラブ
TAKU INOUE×DECO*27、VTuberシーンの音楽はどう発展する? 星街すいせい&Mori Calliopeとの制作で実感したポテンシャル 人気VTuberが所属する「ホロライブプロダクション」から、星街すいせいとMori Calliopeがメジャーデビューした。予てから自身のYouTubeチャンネルなどで、アーティストとしての高いポテンシャルを発揮してきた両者。星街すいせいは変幻自在の歌唱力、Mori Calliopeは巧みなラップスキルとそれぞれ個性を持つが、その潜在能力をより引き出しているのが音楽制作を担うクリエイターの存在だろう。 それぞれのデビュー曲を手掛けたのは、TAKU INOUEとDECO*27。TAKU INOUEは星街すいせいとMidnight Grand Orchestraを結成、1stシングル「SOS」をリリース。Mori Calliopeは、DECO*
現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一社であるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ1年ほどはエンターテインメントのフィールドで、アーティストとして日の目を見る者も増加している。 ここ数回では、現在「元二期生」のメンバーにスポットを当てる。宇志海いちご、物述有栖に続いて紹介するのは、ストリーマー/配信者でありながら「配信をしない」バーチャルタレントとして特異なポジションに立ち続けるギルザレンIII世について書いていこうと思う。 薄い青紫色の体色、白い髪を短く揃えた威圧感ある風貌を見ると、低い声でいかにも強面なイメージで話しだしそうに感じられる。 実際の彼はというと、すこし甲高い声色と丁寧な対応、「あれ」「それ
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