民主アレルギー収まり長期金利低下、一転して財政規律に期待感2009年9月1日17時5分 山口 貴也記者 [東京 1日 ロイター] 政権交代が実現した総選挙後の円債市場で、長期金利の指標となる10年最長期国債利回りが心理的節目の1.3%を割り込み、7月9日以来1カ月半ぶりに1.285%に低下した。 自動的に資金を振り向ける年金基金に加え、余剰資金を抱えた銀行の存在が背景にある。民主政権下での財源ねん出をめぐる需給不安は、ひとまず棚上げされる公算が高まってきた。 <順調に終えた3巡目の増発国債入札> 財務省が1日実施した10年物の利付国債入札(303回債、表面利率1.4%)は、落札価格が事前予想の上限となる100円60銭となり、「順調な結果」との声が広がった。09年度補正編成に伴う国債増発が始まった今年7月以降で3巡目の入札となり、一部で証券会社など業者の応札が消極的になるのではとの懸念もあっ