鳩山首相は18日、政権運営の司令塔となる国家戦略室、行政刷新会議、閣僚委員会の3組織を一斉に始動させ、「政治主導の政策決定」に向けて本格的に動き出した。 ただ、法的権限やスタッフの確保などで未整備な点も多く、首相が思い描く強力な「エンジン」となれるかどうかは未知数だ。 「閣僚委員会を今日初めて行った。なかなか滑り出しは順調だ。国家戦略室、行政刷新会議も、有能な国会議員に大臣として働いていただくことになった。あとはできるだけ早いうちに実績を一つ一つ積み重ねていくことだ」 首相は18日、満足そうに語り、自ら設置した3組織に大きな期待を寄せた。 3組織はいずれも、民主党が政権公約(マニフェスト)で柱に据えた「政治主導の政策決定」実現のための原動力となるものだ。 ◆国家戦略室 国家戦略室は中でも中核を担う。官邸機能を強化し、官僚の力に頼らずに予算の骨格を策定する役割を持つ。首相の指示で内閣官房に設