柏原竜二の激走で見事、東洋大学が2連覇。改めて「山登り」がクローズアップされた『東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)』だが、解説・瀬古利彦の「問題発言」が大破紋を呼んでいる。 ここ数年、5区・山登りの走りが優勝に直結する奇妙な展開が続いている。今年の柏原も例外でなく、実にトップとの差4分26秒をひっくり返し、さらに後続を3分36秒も引き離すミラクルぶり。彼の快走が優勝を生んだというのは、紛れもない事実である。 実際、柏原を除いた東洋大9人の区間順位(20人中)は1区5位-2区10位-3区10位-4区4位-6区9位-7区1位-8区2位-9区10位-10区7位…7区の田中貴章(2年)と8区の千葉優(3年)以外はパッとしていない。まさに、“山の魔人”サマサマなのだ。 この結果を踏まえ、復路が終了した後に“敗者”の監督から噴出したのが「5区の距離」について。06年(今年で5年目)から、2.5キロ延伸