1995年といえば、マイクロソフト「ウィンドウズ95」の発売や「インターネットエクスプローラー」の登場に代表されるように、インターネットの普及に弾みがついた節目だった。あれからちょうど20年。ネットはすっかり日本社会に溶け込んだ。近年はスマートフォンの普及に伴い、「誰でもいつでもどこでも」ネットにつながる環境が急速に整った。 この間、さまざまなビジネスが勃興・成長する一方で、翻弄されてきたプレーヤーは少なくない。そのひとつが、新聞社や雑誌出版社など、文字や写真を主体とするコンテンツを紙に載せて売ってきたメディアだ。「ネットは無料が当たり前」という認識が広がる中で、無料記事の閲覧に伴うページビュー(PV)獲得による、ネット広告収入をよりどころにしてきたものの、それだけでは紙の落ち込みを十分に補えない。コンテンツの有料販売により新たな収益源を確保していけるかが、課題としてのしかかっている。 そ