「良いものをつくれば売れる(読まれる)」という時代が終わり、読者・ユーザーに「どう届けるか」という“コミュニケーションを編集する力”が問われている。そうしたなか、いま編集にはどんなアップデートが求められているのか――。そのヒントを探るべく、9月19日、『編集会議』2015年秋号の特集「編集2.0」の番外編として「若手編集者たちが語る“編集2.0”」のトークイベントが行われた。満員となった会場・本屋B&Bで、シナプス 稲着達也氏、現代ビジネス 佐藤慶一氏、ノオト 朽木誠一郎氏により語られた新時代の編集とは。 最適化・効率化重視の時代だからこそ求められるコンテンツ ――コンテンツの消費形態が変化するなかで、どのようにコンテンツを届けるのかということも大きな課題です。 佐藤慶一:オンラインサロンには色々な可能性があると思うんです。講談社の『G2』というノンフィクション誌(2015年5月に休刊)で