ブックマーク / www.bookbang.jp (9)

  • 「反響がなくて…」「実は文庫化の話は…」1967年に『百年の孤独』を担当した編集者が明かした裏話 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    長年、「文庫化したら世界が滅びる」と噂されてきたガルシア=マルケスの『百年の孤独』。昨年末の文庫化発表以来、ひとつ情報解禁するたびにSNSでトレンド入りし続け、ついに6月末、新潮文庫版が書店に並びました。発売後半月にしてたちまち7刷、累計26万部に達しています。日国内のみならず、スペインやラテンアメリカ諸国のテレビや新聞でもニュースとして報じられたほどの爆発的売れ行き。 原著がアルゼンチンの出版社から刊行されたのは1967年、邦訳の刊行は72年のこと(99年に改訳版刊行)。スペイン語圏では刊行当初から「ソーセージのように売れた」そうですが、日語版は初版4000部で、重版がかかるまでに5年かかり、その2刷もわずか1000部(アルゼンチンでは初版8000部が2週間で売り切れた)。世界中で46の言語に翻訳され、発行部数が累計5000万部に及び、いまや神話になろうとしているこの作品、日語版担

    「反響がなくて…」「実は文庫化の話は…」1967年に『百年の孤独』を担当した編集者が明かした裏話 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2024/08/22
    “塙 原題の「Cien Años de Soledad」を「孤独の百年」ではなくて「百年の孤独」とされたのも鼓さんの名訳ですよね。”
  • 「異端の学者」「学会では低評価」 戦後の歴史学を一変させた網野善彦とはどんな人物だったのか? | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    1980年代以降に『無縁・公界・楽』や『異形の王権』などの著書で「日中世史ブーム」を巻き起こし、「網野史観」を打ち立てたとも言われる歴史学者・網野善彦さん。多くの読者を獲得した一方で、「異端」のイメージを持たれることもあった。 そんな網野さんの没後20年を期に、その謦咳に接し、著作の解説も執筆する明治大学教授の清水克行氏が、イメージに反して「きわめてオーソドックス」であったという網野さんの研究を振り返り、当時のベストセラーであり今なお読み継がれる名著『歴史を考えるヒント』(新潮選書、2001年)から、網野さんの真の姿を紹介する。 清水克行・評「“異端の歴史家”の真実」 一九八〇年代からゼロ年代にかけて日中世史ブームを巻き起こし、「日」論や「日人」論の脱構築を試みた歴史学者、網野善彦さん(一九二八~二〇〇四)が亡くなって、今年で二十年が経つという。このタイミングで、代表作『無縁・公界

    「異端の学者」「学会では低評価」 戦後の歴史学を一変させた網野善彦とはどんな人物だったのか? | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2024/05/26
  • 日常会話はなぜ成り立つのか? 「究極のフリースタイル」である言語を考える【いとうせいこう×ライムスター宇多丸・対談】 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-

    「言語とはジェスチャーゲームのようなものだ」という画期的な見方を提示して話題になっている『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』。同書に刺激を受けたライムスターの宇多丸さんが、日語ラップの先駆けであるいとうせいこうさんと対談。コミュニケーション論から日語の歴史、フリースタイルラップと言語の変化などを縦横に語り合った。 会話の主導権は「聞く側」に? 宇多丸 このを読んだ時、いとうさんと話したいと思ったんです。 いとう うん。言語というと、ある言葉の「A」というイメージをそのまま運んで、相手がそれを受け取るという風に思ってしまう。でも、実際のコミュニケーションはそんなことはなくて、実は短波放送みたいにすごく雑多なノイズだらけの音の中から正しい歌詞を見出すみたいな作業をしているわけだよね。 宇多丸 そうです。さぐりさぐりで、なんとか工夫しながら、ジェスチャーゲームのよ

    日常会話はなぜ成り立つのか? 「究極のフリースタイル」である言語を考える【いとうせいこう×ライムスター宇多丸・対談】 | 対談・鼎談 | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2023/04/17
    “書物から得た言語体系が自分のベースだから、どこか「文章みたいなラップ」を書きたいという欲望が、僕の中にはすごくあるんです。それがホントに僕なりの「リアルな」言語体系なんだから、仕方ない”
  • 「非の打ちどころがない傑作」「戦争映画の理想形」 押井守が映画『1917 命をかけた伝令』を語る | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    『機動警察パトレイバー the Movie』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を手掛ける映画監督・押井守が、SF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』からアカデミー受賞作『シェイプ・オブ・ウォーター』までの50(+1)映画を語り尽くした書籍『押井守の映画50年50』を刊行した。 その刊行を記念して、2019年の1として、押井監督に『1917 命をかけた伝令』の魅力を語っていただいた。『パラサイト 半地下の家族』と賞レースを競い合った作を押井監督はどう読み解いたのか? 映画のスケール感を堪能した ──作は、『007 スカイフォール』(12)のサム・メンデス監督作品です。 押井 彼の作品は、ほとんど見ているんじゃないかな。トム・ハンクスとポール・ニューマンが共演したマフィア映画『ロード・トゥ・パーディション』(02)も見たことがあるし、湾岸戦争の海兵隊員の日常を描いた

    「非の打ちどころがない傑作」「戦争映画の理想形」 押井守が映画『1917 命をかけた伝令』を語る | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2020/09/07
  • コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | 特集 | Book Bang -ブックバン-

    夜には死ぬという前提で毎日を始める さてどうすればいいのか。いい加減に秩序的に世界を動かすことを諦めたらいかが。それは無政府とか、無秩序を勧めるというわけではない。ヒトの一生とは「起きて半畳、寝て一畳」の世界であろう。その日常を超えて、いろいろやろうとする、そのためにはとてつもない供給能力が必要であろう。果たしてそれが可能かを、すべての人が自問自答してみる必要があると思う。 コロナ問題は、すでに落ち気味だったグローバリズムの評判をさらに落とした。それがいいことか具合の悪いことか、私には判断できない。テレビでグローバリズムはもう終わりだ、と発言した人がいた。少し気が早いと思う。イタリアは多数の感染者を出して、医療崩壊に近くなった。病院を減らし、ベッド数を減らした緊縮財政のためだったといわれる。念のためだが、日で県別にベッド数と総死亡数の関連を調べると、両者に相関がないことがわかる。 政府が

    コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | 特集 | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2020/07/17
    “どの生徒も、通信教育校に通っている。学校に対して不適応なのだが、キノコに対しては徹底的に適応している。”
  • コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | 特集 | Book Bang -ブックバン-

    統計数字が「事実」になる時代 日常とは強力なもので、脳ミソがなにを言っても気にもせず、平然と動く。だれでもそれはわかっているはずであろう。民主主義でも共産主義でも、べなければ腹がすく。眠くなったら、寝なければならない。寝たら意識は消える。意識に振り回されると、その日常が茶飯事つまり些事になってしまう。意識的行為の方が偉い。意識はそう主張し、日常を支配しようとする。意識とは要するに財務省やGAFAの社長や株主のようなものである。時々はそれを考えた方がいいと思いますけどね。 それがなかなか実行できない理由の一つに、現代人の目線がある。統計数字が「事実」になってしまうことである。数字は明らかに抽象であって、「事実」ではない。コロナによる日の死者何名。この目線はいわば神様目線である。「上から」目線と言ってもいい。死は二人称でしかない。その意味では現代人は生死すなわち実人生を上から目線で捉える。

    コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | 特集 | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2020/07/17
    “眠くなったら、寝なければならない。寝たら意識は消える。意識に振り回されると、その日常が茶飯事つまり些事になってしまう。意識的行為の方が偉い。意識はそう主張し、日常を支配しようとする。”
  • コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | エッセイ・コラム | Book Bang -ブックバン-

    養老孟司さん 大きな問題が起きた際に、いわゆる専門家、評論家の意見とは別に「あの人はどう見ているだろうか」と気になる人物がいるのではなかろうか。そうした人として養老孟司さんの名を挙げる人も多いはず。そこで、コロナ禍を受けて養老先生が文芸誌「新潮」に寄せた原稿(「コロナの認識論」第1回2020年7月号より)を全文ご紹介しよう。コロナの視点から人を見れば――という導入からして、ちょっと他の論考とは一線を画すものになっている。 ウィルスの大きさでヒトを見てみたら? テレビ放送では、ニュースの初めにコロナウィルスの電子顕微鏡写真が映されることが多い。多くの人がその映像を見慣れたと思う。では訊くが、ウィルスがあの大きさで見える顕微鏡で、アナウンサーを見たら、どのくらいの大きさになるだろうか。 私の概算だが、百万メートル、千キロの桁に達する。とうていテレビの画面にウィルスと一緒に映せたものではない。と

    コロナ問題で変わっていく価値観とは何か 養老孟司が考えるコロナ論【#コロナとどう暮らす】 | エッセイ・コラム | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2020/07/16
    “根源はヒトの意識という秩序活動にある。じゃあどうするか。秩序を高めなければいい”“合理的、効率的、経済的にものごとを進行させる。それ自体の非合理性、非効率性、非経済性”
  • 【刊行記念インタビュー】呉座勇一『陰謀の日本中世史』 『応仁の乱』の著者が、史上有名な事件にまつわる陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破! | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    中世史研究者・呉座勇一――『応仁の乱』の大ヒットも記憶に新しいところだが、 このたび四冊目の一般書となる『陰謀の日中世史』を上梓した。 保元の乱から関ヶ原合戦まで、一般に流布する陰謀論的俗説を一蹴する 快著執筆の背景には、気鋭の研究者が自らに課した「社会的役割」があった――。 それは「一揆」からはじまった 研究者としての呉座勇一 ――大ヒットとなった『応仁の乱』を経て、四冊目の一般書となりますが、企画自体は『応仁の乱』と同時期からあったそうですね。 呉座 ええ、お話をいただいたのは同時期だったのですが、『応仁の乱』の執筆を優先させていただきました。 ――それは、どういった理由があったのでしょう? 呉座 あとがきでも触れましたが、『一揆の原理』と『戦争の日中世史』について、学界では「受け狙いのテーマ・軽薄な文体で学問への真摯さが感じられない」といった批判が出ました。最初からある程度は覚悟

    【刊行記念インタビュー】呉座勇一『陰謀の日本中世史』 『応仁の乱』の著者が、史上有名な事件にまつわる陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破! | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2018/05/15
  • 塩野七生が「最後のベッドイン」に選んだのは、もっとも若くボーダーレスな男!『新しき力』刊行記念インタビュー前編 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    最後の歴史長編を刊行した塩野七生さん(新潮社写真部撮影) 「最後の歴史エッセイ」と決めて書いた作品が刊行されたばかりの塩野七生さん。選ばれた題材は、弱冠二十歳でマケドニアの王となり、三十二歳で夢のように消え去ってしまったアレクサンダー大王。なぜアレクサンダーを選んだのか、歴史を書く喜び、読む愉しみについて聞いた。(聞き手・伊藤幸人/新潮社) *** ――塩野さんが書いた文章がはじめて雑誌「中央公論」に掲載されたのが一九六八年。来年でデビュー五十年ということになります。今日はこの間のことをいろいろとお聞かせいただければと思っています。私がはじめて塩野さんと仕事をしたのは二十八歳のとき、三十五年前ということになります。 塩野 聞き手があなたでなければ言葉を選ぶところですが、今日はちょっとしゃべりすぎちゃうかもね。それにしても三十五年ですか。ずいぶんうまいこと続いたわね。喧嘩もせずに。 ――どう

    塩野七生が「最後のベッドイン」に選んだのは、もっとも若くボーダーレスな男!『新しき力』刊行記念インタビュー前編 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
    bokmal
    bokmal 2018/01/27
    「カエサルの名前を耳にするだけで気分が昂ぶりました」同人作家に通じる何か
  • 1