id:kwatchさんの「従来のソフトウェア工学が決定的に間違っている点」だが、ありがちかつ決定的な勘違いを1つしている。 それは、『現在のソフトウェア工学は、属人性の排除を目的としている訳ではなく、目的を達成する為の結論として属人性の排除を要素として構築されている。』という事だ。なので、それは間違っている・いないの問題ではなく、むしろコアなのである。ここが問題なのだ。 ではなぜ現在のソフトウェア工学には「属人性の排除が要素として必要」でなければならないのか。 基本に立ち返って、ソフトウェア工学の目的とはなんだろう。それは「ソフトウェア開発が産業として安定成立する事」だろう。そこでこれを、大目的とする。 では、さらに考えて「産業として安定成立」するにはどうしたらいいだろうか。 大目的を成立させる為の、最低限の条件として考えられるのが、 ・条件1:成果物の品質安定 ・条件2:関連人材の安定供