「面接の短い時間で、人を適切に見極めるのは本当に難しい…」 採用業務に携わったことがある人なら、きっと一度はそんなふうに感じたことがあるはずだ。 だがもし許されるなら、私にはこんな選考をしてみたいという妄想がある。 「30分で、3品以上の料理を3人分、作ってみて下さい」 突拍子もないデタラメに思われるだろうか。 しかし料理には、その人の考え方や現在地、能力の方向性がもろに表れる。 (1)メニューづくり(と買い物) (2)調理準備 (3)下ごしらえ (4)調理 (5)盛り付け (6)後片付け これだけの工程をみせてもらえるのに、その人のことがわからないわけなどないだろう。 逆に言えば料理とは、それだけリスペクトすべき重労働かつ知的労働ということだ。 そしてそんな信念をつい最近、2人の料理人から確信できる出来事があった。 「目でも楽しんでもらいたいんです」 私が住んでいる奈良県生駒市は、“日本