店舗数の減少傾向が止まらない書店において、万引き被害による損失は非常に深刻です。 そんななか〈これ以上書店を減らさない〉というスローガンを掲げ、万引き犯罪根絶に向けて出版業界挙げての活動に取り組んでいるのが、出版業界の6団体・1企業で構成される「万引防止出版対策本部」。 今回は同組織の阿部信行事務局長に、書店の万引き被害の現状と、組織設立の背景・活動内容を伺いました。 万引防止出版対策本部 NPO法人全国万引犯罪防止機構(略称:万防機構)の提案で、2017年9月に設立された組織。日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本取次協会、日本書店商業組合連合会、日本出版インフラセンター(JPO)、日本医書出版協会と、日本図書普及から成る。 目次 ・全体の減少傾向に対して万引き件数は変わらず “若者”と“高齢者“が逆転 ・主目的は「窃盗品のネットオークション出品」 ネットフリマ普及の影響も ・ここ数年で変