インドのケーララ州で、州首相の顔を悪魔のように加工した写真を掲げるヒンドゥー教信者ら。女性のサバリマラ寺院参拝を支持した州政府に抗議している。(PHOTOGRAPH BY SANCHIT KHANNA, HINDUSTAN TIMES/GETTY) インド南部のケーララ州は今、かつて経験したことのない激しい暴動に揺れている。1月に入って100人以上が負傷し、1人が死亡、5800人近くが逮捕された。すでに米国や英国が、ケーララ州への渡航注意令を発している。 暴動の原因は、800年の歴史を持つ「女人禁制」のヒンドゥー教寺院の敷地内に女性2人が入ったこと。これに信者らが激しく抵抗した。この寺院には、月経年齢にある女性の入場を禁じるという古くからの伝統がある。2人の女性は現在、身を隠している。これまでにわかっている事実をまとめてみた。 暴動はなぜ起こったのか 2018年9月に、インド最高裁判所が同