兵庫県尼崎市立小学校の校長と教頭が、校舎内に「たばこ部屋」を設け、喫煙を繰り返していたことがわかった。県条例が学校内を全面禁煙にしていることを知りつつ、校務員の控室に灰皿や吸い殻入れ、消臭剤をそろえていたという。 市教委によると、今月3日、「隠れて喫煙している」などと指摘する匿名の内部告発が届いた。校長から事情を聴いたところ、一昨年4月に赴任して以来、控室で常態的に喫煙していたことを認めた。昨年4月からは新たに赴任した教頭が加わり、臨時講師や校務員も喫煙していたという。 厳重注意を受けた校長は「住民の目につく校門の外で吸うよりいいと思った。教員らを管理する立場なのに申し訳ない」と陳謝したという。兵庫県は昨年4月、学校敷地内を全面禁煙にする受動喫煙防止条例を施行している。(宮武努)