去る10月18日、京都国際マンガミュージアムにて『アニソンの創成期とソノシートの果たした役割』と題した講演会が行われた。 講演会の名の通り、ソノシートとはアニソン創成期を牽引したメディアのことで、アニソンの歴史をたどっていくにあたって避けて通るわけにはいかないものだ。この講演では当事者の口から生の話が聞ける貴重な機会とあって、当日は多くの聴衆が集まった。 ソノシートが誕生したのは1950年代後半のこと。当時はやや高価だったビニール製レコードの安価な代用品として普及した。その後、59年12月には、“音の出る雑誌”としてソノシート付き雑誌「月刊朝日ソノラマ」が創刊され、『鉄腕アトム』のヒットを機に、子供たちの間で人気を博していくこととなる。 この日は、そんな「朝日ソノラマ」で『鉄腕アトム』のソノシートを企画し、“アニソンブームの立役者”となった橋本一郎氏自ら登壇。アニソンとソノシートの歴史が語