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  • 『暴力論』(高原 到) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    いじめ、ハラスメント、性暴力、ヘイトクライム、テロ、戦争、原爆、ジェノサイド……私たちの日常は、常に大小の「暴力」に曝されている。いったい何が暴力を起動させるのか――大江健三郎「政治少年死す」、大岡昇平「俘虜記」、柄谷行人「日近代文学の起源」、武田泰淳「第一のボタン」、井伏鱒二「黒い雨」、奥泉光「石の来歴」、原民喜「夏の花」、ジョージ・オーウェル「1984年」、ジョナサン・リテル「慈しみの女神たち」など、内外の優れた文学に現れた「暴力」を緻密に追究することによって、闇に包まれたその根源へと迫っていく。群像新人賞評論部門優秀作を受賞しデビューした気鋭が真正面から挑む、力作評論!

    『暴力論』(高原 到) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/11/30
    読了。「政治少年死す」、「1984年」と武田泰淳「第一のボタン」、原民喜「夏の花」と井伏鱒二「黒い雨」、原爆乙女、「俘虜記」と奥泉光、ジョナサン・リテル「慈しみの女神たち」/「はじめに」の暴力沙汰が
  • 『大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済』(高槻 泰郎):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    海外の研究者が「世界初の先物取引市場」と評価する江戸時代、大坂堂島の米市場。米を証券化した「米切手」が、現在の証券市場と同じように、「米切手」の先物取引という、まったくヴァーチャルな売り買いとして、まさに生き馬の目を抜くかのごとき大坂商人たちの手で行われていた。このしばしば暴走を繰り返すマーケットに江戸幕府はいかに対処したのか? 大坂堂島を舞台にした江戸時代の「資主義」の実体を始めて格的に活写

    『大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済』(高槻 泰郎):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2019/03/16
    読了。満期日において現物の受け渡しを想定せず、立物米という指数を帳簿上だけで取引する先物取引の仕組みを詳解し、米価の安定に苦心する幕府の経済政策が成熟していく(老獪になっていく)様子を紹介
  • 『太平記<よみ>の可能性』(兵藤 裕己):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部

    太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる2つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。 これほど、読むたびに知的興奮を覚えさせられるは、めったにない。10年前、兵藤さんからこのを贈られ、一気に読んでそのスリリングな議論展開のとりこになって以来、『太平記<よみ>の可能性』は、文字通り私の座右の書になった。そのときどきの私の関心に応じて、さまざまな読み方ができ、そのたびに啓発される。この自体、豊かな<よみ>の可能性にみちているのだ。――<川田順造「解説」より> 〔原:1995年刊行の講談社選書メチエ〕 第1章 太平記の生成 第2章 もう1つの「太平

    『太平記<よみ>の可能性』(兵藤 裕己):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/10/28
    読了。太平記の読みかえで現実の歴史が動く/足利vs新田の「武臣」の争いは徳川の代になって新田の勝利で終わるのね/大日本史の天皇に対する論賛を削除することで絶対的な国体が…/正成という爆弾
  • 『「右翼」の戦後史』(安田 浩一):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    戦前右翼、反米から親米への転換、政治や暴力組織との融合、新右翼、宗教右派、そしてネット右翼・・・。戦後右翼の変遷をたどる。

    『「右翼」の戦後史』(安田 浩一):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/07/31
    安田浩一著。“ 戦前右翼、反米から親米への転換、政治や暴力組織との融合、新右翼、宗教右派、そしてネット右翼・・・。戦後右翼の変遷をたどる。”
  • 『池田屋事件の研究』(中村 武生):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    幕末政治史の空白を埋める決定版! 商人古高俊太郎とは何者か。桂小五郎は池田屋にいたのか。 現場に踏み込んだ新選組隊士は?―― 禁門の変、戊辰戦争へと至る長州・会津戦争の幕を開けた事件の真相を、 膨大な史料をもとに描き出す一冊。

    『池田屋事件の研究』(中村 武生):講談社現代新書 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/07/22
    こんな本が、中村武生著/今日の西郷どんは池田谷事件→禁門の変。古高俊太郎をはじめとした長州の描写に中村氏は大いに不満だった模様
  • 『島津久光=幕末政治の焦点』(町田 明広):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    時は、幕末がいまだ「政治の季節」であった文久期。幕府の権威が根底から揺らぎ、過激志士らの暴発に朝廷がおびえる中、その動向をもっとも注目された男こそ、島津久光であった。久光の指揮の下、小松帯刀、大久保一蔵、中山中左衛門、堀次郎ら、実力ある藩士たちが、京都の中央政局を舞台にして、幕末の行方を決定づける政争をくりひろげてゆく。史料を丹念に読みこみ、幕末政治史にあらたな光をあてる意欲作! 西郷・大久保の雄飛、慶喜の将軍就任、長州の変転…… 幕末史の筋書きを決定づけた男 時は、幕末がいまだ「政治の季節」であった文久期。幕府の権威が根底から揺らぎ、過激志士らの暴発に朝廷がおびえる中、その動向をもっとも注目された男こそ、島津久光であった。久光の指揮の下、小松帯刀、大久保一蔵、中山中左衛門、堀次郎ら、実力ある藩士たちが、京都の中央政局を舞台にして、幕末の行方を決定づける政争をくりひろげてゆく。史料を丹念に

    『島津久光=幕末政治の焦点』(町田 明広):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2017/03/28
    読了。中央政界に乱入した文久年間(上京→建白→勅使→生麦事件→姉小路暗殺事件→在京藩士による8・18政変)を中心に描く。関白や所司代の失墜、小松や中川宮の活躍/その後、自分が担ぎ出した慶喜に散々にやられる
  • 『「怪異」の政治社会学 室町人の思考をさぐる』(高谷 知佳):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    怪異とは、それぞれの時代の特徴を、もっとも生々しく切り取る切り口のひとつなのである。それぞれの時代の社会が直面し、そして説明しきれず、恐れねばならなかった問題は、いったいなんであったのか。その問題と関連づけながら、政権中枢に向かって……どのような思考や実践がおこなわれたのか。……怪異を切り口にすることで、政治・経済・文化にまたがる人びとの思考を、われわれは動態的にみてゆくことができるのである。 明治維新とともに、近代化と啓蒙の波が押し寄せ、医療や教育を中心に、「非合理的」な迷信の否定や克服が徹底的におこなわれるなかで、西欧列強に追いつき追い越すことをめざす人びとの目には、近代以前の社会の人びとが、「神仏や怨霊が、さらなる凶事の前触れとして怪異を引き起こす」と考え、それに対処してきた姿は、まさに非合理的なやりかたの典型として映った。(中略) もちろん、このような明治時代の近代主義的な視点がさ

    『「怪異」の政治社会学 室町人の思考をさぐる』(高谷 知佳):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2016/07/22
    読了。一極集中した京で、政権が対処する「収拾される怪異」、寺社が発信する「都市社会に宣伝される怪異」、都市の人々が情報を分析して生じる「風聞としての怪異」の発生と役割、機能不全・インフレによる崩壊
  • 『地方の王国』(高畠 通敏):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    新潟、徳島、千葉、滋賀、鹿児島、北海道……。 戦後保守政治の支柱となった各地の〈王国〉。 それらに潜り込み選挙の構造を調査した地方政治研究の先駆的名著。 高度成長の終焉がもたらした各地の構造的変容は、 「豊かさはもはや手放さなければならないのか」 という問いをめぐって揺れる現代日まで照らし出す。 日政治の底の底、そこに映る日人像にまで肉薄した、 選挙分析のパイオニアによる迫真の「ルポルタージュ」! 【書の内容】 越山会の強気と弱気──新潟三区 金権王国の深層海流──千葉 最後の社会党王国──北海道五区 保守王国の地割れ──鹿児島三区 政争王国の十年戦争──徳島 “揺れる湖国”の大政翼賛体制──滋賀 越山会“角さん音頭”の気勢──新潟三区再訪 * ※書の原は、1986年に潮出版社より刊行されました。文庫化にあたっては1997年に岩波書店より刊行された同時代ライブラリー版を底とし

    『地方の王国』(高畠 通敏):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
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    bt-shouichi 2014/07/02
    読了。角栄の新潟3区、金権千葉、中川父子などの北海道5区、絵に描いたような「低開発地域」鹿児島3区、後藤田が三木を狩る徳島、武村知事の滋賀…それぞれの仁義なき闘い/もう「歴史」になったなと遠い目に…
  • 『織豊政権と江戸幕府』(池上 裕子) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    天下統一――権力と民衆の相剋 いま、「日」を問いなおす 信長の天下布武はどこまで時代を見通したか。金銀使い、安土築城、貿易促進に見せた新しさとは。継承者・秀吉の検地や刀狩り政策は、町村にどのような「平和」をもたらしたのか。無謀な朝鮮出兵の真のねらいは何か。そして家康の身分固定支配の結果、民衆はどう生き始めたか。中世から近世への激動をへて、保たれ続けた町村の自治とは――。被支配者の視点から統一の意義を問い直す。

    『織豊政権と江戸幕府』(池上 裕子) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/12/30
    大河の予習も兼ねて(?)読了。信長上洛から元和偃武までの激動の時代/織豊政権が主。流通の掌握、都市構想、政治体制の模索、身分秩序の編成、対外侵略の構想など/次の大河にも出る武将の皆さんの残虐さが心に沁みる
  • 『<政事家>大久保利通 近代日本の設計者』(勝田 政治):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    の近代を拵(こしら)えた『意志の政治家』の足跡 「此れから先の事はとても駄目じゃ」。 英国の富に衝撃を受け、 欧米流国際政治の現実に直面した大久保利通。 彼は、日近代の針路をどこに定めたのか。 ドイツか、それともイギリスか――。 明治政府最高の政事家が体を張って描いた 国家構想を捉え直す。

    『<政事家>大久保利通 近代日本の設計者』(勝田 政治):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/08/16
    八重の桜や風雲児たちの影響で再読。久光の部下として政局に関わりだす頃から、紀尾井坂の変まで。「熟考」して一度決めたら果断に突き進む。よって明治六年政変のように卑怯極まりない手を使う面も。
  • 『仏教誕生』(宮元 啓一):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    釈尊、その思想の質 説かれたものは「慈悲」と「救済」だったのか? 生成の場面に光を当て、仏教の根源にせまる 古代インドに生まれ、今もアジアの人々の暮らしに根づく仏教。インドの宗教的・思想的土壌にあって他派の思想との対立と融合を経るなかで、どんな革新性をもって仏教は生まれたのか。その生成の場面に光を当て、比較思想研究の手法によって「経験論とニヒリズムに裏打ちされたプラグマティスト」釈尊の思想の質に迫る。インド思想史研究の意欲作。 紀元前五世紀ごろから紀元後の一千年紀にわたって、思想史上、仏教はほとんどつねに主導的な役割を果たした。仏教は、今日のヒンドゥー教思想の骨格の重要部分を構成している。しかし、その仏教も、孤高にして超絶という態のものではけっしてなく、他派の思想との対立と融合のなかで生成発展していったのである。――書「はしがき」より ※書の原は、1995年、筑摩書房より刊行され

    『仏教誕生』(宮元 啓一):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
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    bt-shouichi 2013/08/07
    読了。古代インドの思想の展開、「経験論とニヒリズムに裏打ちされたプラグマティスト」釈迦の生涯と思想、そして大乗とはかなり異なる初期仏教について
  • 『ヒットマン』(中保 喜代春,鹿島 茂):講談社文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    何で俺が宅見組長を? 衝撃の懺悔の手記 貧困の中に育ちながら生来の才覚で飲店を興し成功するが、不運も重なり保険金横領で逮捕。出所した日になぜかヤクザに出迎えられ、46歳にして極道デビュー。1年半後、宅見組長を狙うヒットマンに「抜擢」される。襲撃、逃亡、潜伏中の出会いと結婚、息子の誕生、そして逮捕。数奇な運命を綴る懺悔の手記。

    『ヒットマン』(中保 喜代春,鹿島 茂):講談社文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/06/07
    先日最後の逃亡犯が捕まった宅見勝射殺事件関連。「襲撃、逃亡、潜伏中の出会いと結婚、息子の誕生、そして逮捕。数奇な運命を綴る懺悔の手記」
  • 『能に憑かれた権力者』(天野 文雄):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    「のふにひまなく候」。晩年、能に取り憑かれた秀吉は、前代未聞の禁中能を催す。宮中に、秀吉、家康、利家が舞い、輝元の小鼓が響きわたる。自らの生涯を「10番の能」に新作させ、能楽史を変えた権力者の凄まじい熱狂に迫る。

    『能に憑かれた権力者』(天野 文雄):講談社選書メチエ 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2013/02/05
    読了。それまで平均的な能楽鑑賞者だった秀吉が、文禄2年から急に超のつく能オタに。秀次や故・秀長らの影響、名護屋での無聊などが原因か/秀吉の大暴れぶりだけでなく、他の能ラブ武将のエピソードも面白い
  • 『頼朝の天下草創  日本の歴史09』(山本 幸司):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    貴族政治から武士政治への大転換点の時代像 鎌倉幕府を成立させた源頼朝、彼はなぜ政権を掌握できたのか。古代から中世へ、京都から東国へ、天皇・公家から武士へ、日歴史上の転換点を描き出す。

    『頼朝の天下草創  日本の歴史09』(山本 幸司):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2012/06/05
    頼朝から時頼の時代、宗尊将軍就任あたりまで/頼朝>>(やる気・気力の壁)>>実朝>>(政治家としての能力の壁)>>頼家/思想史も専門とする著者らしい部分も多い内容で面白かった。特に実朝の神秘性のくだりなど
  • 『武士の成長と院政 日本の歴史07』(下向井 龍彦):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    武士はいかに誕生し政権掌握へと至ったのか 地方で勃発する武装蜂起の鎮圧にあたる戦士身分として登場した武士。将門・純友の乱の実態とは? 源氏と平氏の台頭と院政の横行。中世日への過渡期を読み直す

    『武士の成長と院政 日本の歴史07』(下向井 龍彦):講談社学術文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2012/05/17
    東夷の小帝国路線の放棄、地方の武装蜂起鎮圧、俘囚の武術、天慶の乱、国衙軍制、荘園公領制、奥州征服戦争で形成された源氏と東国武士の強い絆と、院により対抗馬とされた平氏と西国武士のドライな関係との対照等々
  • 『室町人の精神』(桜井 英治) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

    崩れゆく秩序、中世の黄昏 恨みを忘れず、報復の機会を虎視眈々と狙う人々、くじ引きによる後継者選び、コネと賄賂がはびこる訴訟。公武にわたる権力争いから、家同士の確執・不義密通・自殺未遂・祟りと癒しまで、一見愚行とみえる行いは、いかに歴史を書きかえたのか。財政・相続・贈与・儀礼のしくみを解明しつつ三代将軍足利義満の治世から応仁・文明の乱後までを描く。

    『室町人の精神』(桜井 英治) 製品詳細 講談社BOOK倶楽部
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2012/02/22
    義満時代後期から、義持時代と義教時代前半に存在した「政治」、義教の晩年・義政時代の「政治」の崩壊、そして応仁の乱まで。上は天皇将軍から下は芸人まで、「室町人」たちの濃いキャラが楽しい
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