我が家は琉球新報を購読しているので、日頃はネットでしか沖縄タイムスを読むことはない。友人からメールで12月27日のタイムス社会面が名護市の特集をしていることを知らされた。タイトルは『岸本前市長 移設受入れ表明10年』である。ネットでも一部は読める。 本日昼食に入った坦々亭南上原店(←とてもおいしいお気に入りの店。大山店は我が家の近く)で昨日のタイムスをもらった。紙面を眺めながら、私は言い知れぬ孤独感を味わった。 タイムスによると、名護市長選挙の候補者は二人とも岸本前市長の後継者を「自認」しているらしい。 かつて岸本建男の条件付受入れと戦った私は、タイムスの紙面を眺め戦いに敗れた過去を思い出し孤独感を感じているのではない。そうではなく、タイムスの紙面がつくりだす通俗的な「建男神話」に嫌悪感と寂しさを禁じえず、その深さゆえに孤独を感じたのである。 『苦渋の選択』という建男さんがもっとも嫌った俗