2006年8月21日、中国の国営テレビ局「中央電視台」の人気番組である「焦点訪談」は、現地取材による「葬式でストリップ」という特集を放送した。この取材の舞台となったのは、江蘇省連雲港市東海県温泉鎮。「温泉鎮」の由来は温泉が多数あることで、温泉郷として観光休暇村が建設されているとはいえ、中国の典型的な農村である。この地域の農家では老人が死ぬと楽団や劇団を呼んでソーナという楽器の演奏やオペラ風の地方劇を上演して死者への哀悼の意を託す風習がある。この上演の際に観衆が多ければ多いほど、死者の体面が保たれるという考え方があり、少しでも多く観衆を集めることができる劇団は声がかかる回数も増えることになる。 この地域だけで10数組の劇団があり、劇団間の激しい競争が繰り広げられているが、観衆を集めるには刺激的でなければならないということから、いつの頃からか劇団員がストリップを行うようになり、昨今では全裸で猥