混一疆理歴代国都之図 龍谷大 2007年07月06日 ポルトガル人バーソロミュー・ディアスがアフリカ大陸南端の喜望峰を「発見」したのは1488年。が、その80年以上前に喜望峰を描いた地図があった。龍谷大大宮図書館(京都市下京区)が保管し、世界最古級という世界地図「混一疆理歴代国都之図(こんいつきょうりれきだいこくとのず)」(縦150センチ、横163センチ)だ。 日本列島のほか朝鮮半島から中東、ヨーロッパ、アフリカまでが描かれている。1402年の作製。朝鮮王朝の金士衝という官僚が、明王朝から持ち帰った二つの地図を基に完成させたとの由来が、地図の表にある。 専門家の研究では、もとの地図は13〜14世紀のモンゴル帝国が、支配していた中華地方で作らせたらしい。「大航海時代よりはるか前にモンゴル帝国が世界を把握していたことがわかる」と同館の熊谷睦史課長。 明治期にシルクロードを調査した西本願寺の大谷