小田切博『キャラクターとは何か』(2010年ちくま新書、700円+税、amazon)読みました。 章立ては四つからなります。 第一章「キャラクタービジネスの近代史」、第二章「キャラクタービジネスという問題」、第三章「キャラクターの起源と構造」、第四章「日本型キャラクタービジネス」。 第一章で日本の戦後キャラクタービジネスを振り返り、文化と市場が不可分であることを示す。第二章では国際著作権をめぐる世界の状況変化を語り、日本ローカルで定義された「メディア芸術」という言葉や国内で語られるコンテンツ論の不備をつく。 第四章では日本市場の特殊性を語り、日本発のキャラクターが世界進出するに当たっての歴史や現状認識の不足を指摘しています。 どの部分もドメスティックな論を廃するための啓蒙書です。要は海外の状況を知らず、あるいは恣意的な現状分析をもとにして、日本発のコンテンツやキャラクターを語るなということ
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