日本毛皮協会というところの出している "「ラクーン」 の表記に関して" というプレスリリースが面白い。かなりすったもんだしたようで、第 2 弾、第 3 弾まで出ている。 品質表示ラベルで、タヌキの毛皮の表示を「ラクーン」としていいかどうかという問題が、かなり論議を呼んだようなのだ。 最近、とくに女性物のコートの襟や袖口に毛皮をあしらったものが増えている。流行りというのはコワイもので、あまり値段の張らないものでも毛皮のディテールは重要ポイントの一つになっていて、そうした毛皮は、当然ミンクとかテンとかいう高級なものではなく、「ラクーン」と表示されていることが多い。 「ラクーン」(raccoon) というのは、辞書で引けばすぐにわかるように、アライグマのことである。で、フツーの日本人は、自分の着ているコートの襟や袖口についているのは、アライグマの毛皮だと思う。しかし実はそれはアライグマではなく、