2007年11月26日、香港の「中国評論新聞」は中国初の月面探査衛星「嫦娥1号」から送られてきた最初の月面写真を公開。これと日本の月面探査機「かぐや」が先月撮影した月面写真と比較する記事を掲載した。 北京衛星管制センターが26日公表した「嫦娥1号」による月面写真は、月の表面をすべて撮影しており、実際の対象月面範囲は幅280km、長さ420kmにわたっている。 これに対し、日本の「かぐや」が撮影した月面写真は先月10月31日に2回に分けて高度約100kmから撮ったもので、世界初のハイビジョン映像となった。 記事によると、「かぐや」の写真は鮮明だが光度が足りないと評価。最長露光時間もおよそ60ミリ秒だろうと推察している。これに対し、「嫦娥1号」の写真は最長露光時間が80ミリ秒あるため、比較的光度の低い月面の様子も捉えることができると説明している。(翻訳・編集/本郷智子)